品川区の坂-1
2005年9月28日(水)
品川駅・・・八つ山の坂・・・御殿山の坂・・・御殿山通り・・・北品川駅(京浜急行)→立会川駅 ・・・大福生寺・・・ヘルマン坂・・・梶原稲荷・・・犬坂・・・木の芽坂・・・仙台坂・・・くらやみ坂(旧仙台坂・上の写真)・・・泊船寺・・・ゆうれい坂・・・ゼームス坂・・・大井町駅(京浜東北線)
御殿坂の坂上近くから東へ、北品川駅方面へ向かう御殿山通りは樹木に覆われ、下って上る感じのいい坂道です。坂に名前はついていないようです。立会川駅からヘルマン坂への道は、かつて何度も通った道なのに少し迷ってしまいました。
犬坂は曲がっていて、石段の所もあるので「蛇だんだん」とも呼ばれてています。くらやみ坂は旧仙台坂です。坂上に八木仙台味噌醸造所があります。ゆうれい坂はゼームス坂の坂上近くから東方向に下る坂ですが、今は幽霊が出るような暗い雰囲気はなく、ニコニコ坂の別名があります。
*参考:「品川区の坂」
写真をクリックすると拡大します。
八つ山の坂(坂上方向) 北品川6-5と5-1の間を南東に上る。《地図》
この辺は武蔵野台地の突端で、海岸に突出た州が8つあったことから八つ山といわれた。など諸説ある。
御殿山の坂(坂上から) 北品川4-9と5-20の間を北東に上る。《地図》
①徳川将軍が鷹狩の時休憩する品川御殿があった。『坂標』 ②家康の別邸があった。③「江戸名所図会」には、「太田道真居住の旧址なりといふ」とある。『品川区歴史散歩』 太田道真は太田道灌の父。
無名の坂 御殿山の坂上辺りから東に下り、上ってJRの線路を越える御殿山通り。《地図》
ヘルマン坂(坂上方向) 東大井3-21と6-14の間を北東に上る。《地図》
戦前、坂の途中にドイツ人のヘルマン氏が住んでいた。
このあたりは梶原館跡という。鎌倉時代ではなく小田原北条氏の家人の梶原氏ともいわれているそうだ。
犬坂(坂上近く) 東大井3-7と3-8の間を曲がりながら北に上る。《地図》
犬小屋があったらしいが、それが五代将軍綱吉の「生類憐みの令」によるものかは不明という。曲がりくねり坂上近くに石段があるので「へびだんだん」の別名がある。
木の芽坂(坂下方向) 東大井4-15と3-6の間を第一京浜国道から北西に上る。《地図》
若葉の頃が美しかったので、この名がついたという。写真左側の石垣上の立会小学校は、越前鯖江藩主間部下総守の下屋敷跡地。
仙台坂(坂下近くの歩道橋の上から坂上方向) 南品川5-12と5-13の間を南西に上る。《地図》
坂上に仙台藩松平陸奥守(伊達家)の下屋敷があった。この坂は新仙台坂。
くらやみ坂(旧仙台坂)(坂上方向) 南品川5丁目と東大井4丁目の間を西に上る。坂上は仙台坂上。《地図》
坂下(写真の左側)の泊船寺には、芭蕉の牛耕庵があった。
仙台味噌醸造所(八木商店)(東大井4-1、くらやみ坂、仙台坂の坂上。)
仙台藩下屋敷の藩士用に仙台味噌を作ったのが始まり。
ゆうれい坂(坂上方向) 南品川5-10と5-11の間を北西に上る。坂上はゼームス坂 《地図》
かつては坂の両側に樹木が茂っていて、うす暗く寂しい場所だったという。近所の人はニコニコ坂と呼んでいるというが。
ゼームス坂(坂下方向) 南品川5丁目と6丁目の間を南西に上る。《地図》
明治時代、イギリス人ゼームス氏が坂の途中に住んでいた。 元はこのあたりが浅間台と呼ばれていたことにより浅間(せんげん)坂という急坂だった。ゼームスさんが私財を投じて緩やかな坂に改修したため、ゼームス坂と呼ばれるようになった。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 坂道散歩(2021年11月~2022年6月)追加分(2022.06.20)
- 結城街道⑥(下館駅→日光街道合流地点)(2020.07.02)
- 結城街道⑤(岩瀬駅→下館駅)(2020.06.29)
- 結城街道④(稲田駅→岩瀬駅)(2020.06.23)
- 結城街道③(内原駅→稲田駅)(2020.06.19)
コメント