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2006年2月23日 (木)

港区の坂-4

2006年2月23日

麻布十番駅・・・仙台坂・・・奴坂阿衡坂・・・(御)薬園坂・・・釣堀坂・・・絶江坂・曹渓寺・・・新坂・・・青木坂・・・新富士見坂・・・河内坂・・・南部坂・・・木下坂・有栖川宮記念公園・・・広尾駅(地下鉄日比谷線)

 今日歩いた坂には大使館が何ヶ所もありました。二の橋交差点から西に進むと仙台坂の上りとなります。坂の途中の南側に韓国大使館があります。けっこう警備が厳しいです。 坂上から南に入り遍照寺と称念寺の間の奴坂を西に下ると、坂下からは阿衡坂となって上ります。港区設置の坂標は、この坂も奴坂となっています。向き合う一つの坂としているようです。

 奴坂の坂上に戻り南に少し行くと、薬園坂の下りとなります。坂上近くから西へ細い釣堀坂が下って、坂下から石段がついた坂となり上ります。形のいい、静かで雰囲気のある坂です。薬園坂の途中にはイラン大使館があります。後で地図で見ると隣にジンバブエ大使館もあります。薬園坂の坂下から明治通りを東に進み、北に曹渓寺の西側に上るのが絶江坂です。この寺と坂は落語の「黄金餅」に登場する「麻布絶口釜無村木蓮寺」のモデルです。坂名は曹渓寺の名僧絶江和尚に因ります。

 明治通りを西に進み、北に新坂を上りました。坂上にフィンランド大使館があります。坂下に戻り、明治通りを更に西に進んで右に曲がり青木坂の坂下に出ました。フランス大使館に沿って北東方向に上ります。坂上を北に行くと新富士見坂の坂上に出ます。いまでも富士山が見えると、どこかの記事で読んだ気がしますがどうでしょうか? 坂上を北に進み、ドイツ大使館の東側を緩やかに北に上るのが河内坂でしょうか?。河内坂は『江戸の坂東京の坂』では消滅した坂とされています。この道筋の坂ではないかも知れません。

 坂上は南部坂の坂上にぶつかります。坂の北側の有栖川宮記念公園が南部屋敷のあった所です。忠臣蔵でおなじみの南部坂は赤坂の南部坂です。南部藩がここへ移って来たのでこの坂も南部坂と呼ばれるようになったのでしょう。

 南部坂を下り、有栖川宮記念公園の西北側に沿って木下坂を上りました。坂途中を北西方向に入るとノルウエ-大使館、スイス大使館があるようです。公園内を歩いて下り広尾の駅まで行きました。

  写真をクリックすると拡大します。

DSC06201 仙台坂  元麻布1-5と南麻布1-2の間を西に上る。《地図

坂の南部一帯が、仙台藩伊達家の下屋敷であった。『観光マップみなと』

DSC06203 奴坂  南麻布3-4と3-9の間を東に上る。坂下で阿衡坂と向き合う。《地図

竹ケ谷の小坂で谷小坂、薬王坂のなまりでやっこう坂、奴が付近に多く住んでいた坂の三説がある。『観光マップみなと』

DSC06209 阿衡坂  南麻布3-4と3-9の間を西に上る。【坂標】は奴坂となっている。《地図

徳川将軍の補佐役の阿衡の職にあった保科肥後守の屋敷があった。『今昔東京の坂』

DSC06225 釣堀坂  南麻布3-11と3-9の間を西に下り、上る。《地図

付近に釣堀があったのか。

DSC06211 薬園坂  南麻布3-20と3-21の間を北に上る。《地図

江戸時代前期、坂上の西部に幕府の御薬園(薬草栽培所・小石川植物園の前身)があった。なまって役人坂・役員坂と呼ぶ。『観光マップみなと』

DSC06217 絶江坂  南麻布3-21と2-9の間を北に上る。《地図

承応2年(1654年)、坂の東側へ赤坂から曹渓寺が移転してきた。初代和尚絶江が名僧で付近の地名となり坂名に変わった。『観光マップみなと』

Dsc06219 曹渓寺

赤穂義士の中でただ一人生き残った寺坂吉右衛門夫婦の墓がある。(非公開)

DSC06234 新坂  南麻布3-19と4-11の間を北に上る。《地図

明治20年代に開かれた坂。『観光マップみなと』

DSC06241 青木坂  南麻布4-10と4-11の間を北東に上る。《地図

江戸時代中期以降、北側に旗本青木氏の屋敷があった。『観光マップみなと』

DSC06249 新富士見坂  南麻布4-5と4-10の間を東に上り曲がって北に上る。《地図

江戸時代からあった富士見坂(青木坂)とは別に明治末大正ごろに開かれた坂で富士がよく見えるための名。『観光マップみなと』

DSC06255 河内坂  南麻布4-6とドイツ大使館の間を北東に上る。坂上は南部坂。《地図

DSC06257 南部坂  南麻布4-5と5-7の間を南東に上る。《地図

有栖川宮記念公園の所に、赤坂から移ってきた盛岡城主南部家の屋敷があった。『観光マップみなと』

Dsc06271有栖川宮記念公園

DSC06263 木下坂  南麻布5-7と5-13の間を北東に上る。《地図

北側に、大名木下家の屋敷があり、その門前に面していたため。『観光マップみなと』

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