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2006年2月 9日 (木)

文京区の坂-6

2006年2月9日

大塚駅・・・開運坂・・・吹上稲荷・・・富士見坂・・・付属横坂・・・鼠坂・・・八幡坂・今宮神社・・・鷺坂・・・大日坂・・・華水橋・・・比丘尼坂(新宿区)・・・神楽坂駅(地下鉄東西線)

 大塚駅から南に上り、地下鉄の新大塚駅の所で春日通りを渡り右に入り、坂下通りから開運坂を上りました。坂下通りを南に進むと吹上稲荷があり、その先で不忍通りの富士見坂の途中に出ました。坂標には、「秋冬の晴れた日には、今でも坂の一部から美しい富士山が望まれる。」とあります。本当でしょうか?、坂標の設置が平成14年ですから、古い話しではありません。

 付属横坂は音羽通りから東に、筑波大附属中学、高校の北側を上る坂です。左にカーブし、苔の生えた高い石垣の間を上る坂で、緑の多い美しい坂です。ただ名前が美しくありません。坂下あたりから南に入り、鼠坂の石段を上り、八幡坂の石段を下り、今宮神社から鷺坂の坂下に」出ました。鷺坂は左に曲がり右に曲がる坂で、坂上付近は久世山と呼ばれ、京都山城の「久世の鷺坂」に由来する坂名です。

 鷺坂の坂上を進み大日坂の途中に出ました。坂名の由来となった大日堂のある妙足院に寄るのを忘れてしまいました。(2月11日再訪「文京区の坂-7」) 坂下から華水橋、山吹町を通り、中里町に入り比丘尼坂を上り神楽坂の駅に着きました。

  写真をクリックすると拡大します。

DSC05469 開運坂 大塚5-30と6-11の間を南西に上る。《地図

吉兆を願っての命名か。

Dsc05473 吹上稲荷

かつては、吹上坂(小石川4丁目)の善仁寺内にあった。

DSC05474 富士見坂 大塚2丁目と5丁目の間を北東に上る。《地図

【坂標】は、秋冬の晴れた日には、富士の一部が見えることがあると記しています。

東京(23区)の富士見坂

DSC05485 付属横坂 大塚1-10と2-2の間を東に上る。《地図

筑波大付属高・中学とお茶の水女子大の間。

DSC05490 鼠坂 音羽1-10と1-13の間を東に上る石段。《地図

細長くて、狭く鼠の通るような坂。

DSC05497 八幡坂 音羽1-6と小日向2-25の間を北に上る石段。《地図

以前あった田中八幡宮による。田中八幡は日輪寺(小日向1-4)境内にあった氷川神社と合祀して服部坂上の小日向神社になった。『今昔東京の坂』

Dsc05498今宮神社

DSC05501 鷺坂 音羽1-2と1-1の間を北東から北西に上る。坂下で目白坂と向き合う。《地図

下総関宿藩主の久世大和守の下屋敷があって、久世山と呼ばれた。坂の近くに住んでいた堀口大学、三好達治、佐藤春夫などによって、万葉集に歌われた山城国の「久世の鷺坂」(「城陽市の坂」(2008年6月1日))と結びつけ名づけられた。『ぶんきょうの坂道』 文化人たちが万葉集の「久世の鷺坂」の古歌と結びつけてたわむれに名づけた坂名で、久世大和守もこの坂も、山城の京都府城陽市久世の「久世の鷺坂」とは無縁だ。それとも関連づけたのだから有縁か。

Dsc05500 鷺坂碑

DSC05508 大日坂 小日向2-17と2-18の間を北に上る。《地図

妙足院の大日堂に因む。『ぶんきょうの坂道』

大日坂『江戸名所図会』

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