練馬区の坂-2
2006年9月16日
上板橋駅(東上線)・・・南口銀座・・・城北公園通り・・・田柄川緑道・・・今神橋跡・・・工兵坂・・・諏訪神社・・・少年鑑別所・・・光伝寺・・・氷川神社・・・正久保橋(石神井川)・・・桜台通り・・・桜台駅(西武池袋線)・・・中杉通り・・・清戸道・・・円光院・・・水神宮・御嶽神社・・・おさる坂・・・道楽橋(石神井川)・・・高松八幡神社・・・高松2丁目 バス→ 成増1丁目・・・氷川神社・・・成増駅(東上線)
工兵坂は今は斜度0といった感じ。以前は勾配があったのでしょうか? 工兵坂跡としたほうが適当かも知れませんが、坂の道筋は変わっていないので一応、工兵坂としておきます。この道が開かれた記念碑は今は近くの諏訪神社に移設されています。
清戸道のおさる坂はお猿坂ではなく、お申坂、庚申塔の申(さる)です。坂の途中の西側に庚申塔が2基あったそうです。坂下の道楽橋も今はただの何と言うこともない橋ですが、おさる坂とともに由来のある橋です。(後述)
【地図】写真をクリックすると拡大します。
田柄川緑道は、城北公園から光が丘の秋の陽公園までの全長4.7kmの田柄川を暗渠にした遊歩道。
工兵坂(坂下から) 氷川台2-7と2-6の間を西に上る。《地図》
この道は今神道といわれ悪路だった。大正15年に土地の人たちが改修することにしたが手に負えず、近衛工兵大隊や青年団の力を借り、3ヶ月かかり完成した。このためこの道を「工兵坂」と呼ぶようになった。「今神道記念碑」が坂下の氷川台2-7-25(写真左側の駐車場の角か?」建てられた。この記念碑は平成元年に諏訪神社境内に移設された。当時は坂らしい傾斜があったのだろうか。今の道の様子からは想像しにくい。
氷川台2-18
記念碑の上部は、
道 神 今
碑 念 記 と読めるがその他の文字はかすれていて読めない。
移設石碑には縦書きで、「この今神道記念碑を氷川台2-7-25番地より平成元年三月二十七日に移設する」と刻まれている。
諏訪神社(氷川台2-3)
今神地区の氏神 「今神道記念碑と一緒に並んで立っていたという庚申塔(享保7年(1722))も移設されたのだろうか、確認するのを忘れた。
「ねりかん」と呼ばれていた。
光伝寺(氷川台3-24)
寛政8年(1796)に石神井川の河畔に建てられたもので、河川の改修等で昭和47年に光伝寺に移された。
「目白白子道田中道との交わる三角地の村有地に辰巳向に建立せり・・・」とある。
氷川神社(氷川台4-47)
旧下練馬村の鎮守
延享4年(1747)の石造角柱型水盤(高さ61cm×幅50cm×奥行き46cm) 今も水が張られ使用されている。
右側は米屋で、左側の建物とつながっているかも。
文化10年(1813)の建立
円光院(貫井5-7)
門前の七地蔵
脚腰痛を患った円長法師(天正13年(1585)没)が、武州大鱗山の子聖権現を遥拝し、夢に現れた霊石を得て患部にあてると快癒した。法師はここに堂舎を建て貫井寺と称し、子聖大権現を勧請した。
おさる坂(坂下方向) 貫井5-15と5-22の間を北方向に道楽橋に下る清戸道。《地図》
以前この坂の左手の丘の上に草に埋もれた二基の庚申塔があった。寛文2年、安永2年造立のものであったという。(現在は長谷川家に安置されている) それでこれをおさる(申)坂と言ったといわれているが、この呼び名から、祝儀の際、花嫁が通ると離縁になるといわれ通らないようにしたという。『練馬の伝説』
道楽橋から石神井川
「道楽」の由来には、①この橋を架けるため農民を集めようとしたが農繁期で集まらず、いつまでも橋が架からないので、まるで道楽で橋をかけているといわれたのが橋の名になった。 ②南の台地上(貫井5丁目)に地蔵堂を建て、堂の落成の喜びをあらわすため「堂落橋」と名づけたが、何年か後に橋の架け替えの時、道楽橋と書いてしまった。③農民たちが地蔵堂を托鉢喜捨して建てた。余材で橋まで架けることができた。楽に堂が建ったので「堂楽橋」とした。幕末に橋を架け替える際に石屋が字が解らず、「堂」が「道」になった。 どれも真らしく、嘘っぽい説ではあります。また、道楽橋を渡ってゆくと、道楽者の所へ嫁ぐと言うので、渡らないようになったともいう。この他にも道楽橋のあたりで一緒になれない男女が心中したので縁起が悪いといって花嫁が渡らなくなったという話もある。『練馬の伝説』
高松八幡神社(高松1-16)
享保3年(1803)建立
高松2丁目 バス→ 成増1丁目氷川神社(成増1-28)
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