相模原市の坂-2
2006年11月25日
橋本駅(横浜線)バス→上大島・・・大嶋坂・大嶋坂新道・・・相模川自然の村・・・日々神社・・・神沢(かんざわ)坂・神沢不動尊・・・山王坂・滝の渡し跡・・・宗祐寺・・・滝坂・・・相模川ふれあい科学館・・・田名八幡宮・・・しろ坂・・・狸菩薩・ひ(火)の坂・・・半在家山王社・・・でえの坂・・・大杉の池・弁財天堂・相模田名民家資料館・・・赤坂・・・工場入口バス停→橋本駅
相模川の東側近くの坂を歩きました。南に歩いていると陽射しがまぶしく、暑いくらいでした。長い大嶋坂を下ると相模川の中州近くにでます。坂上から南に向う道は今は住宅地ですが、人影もまばらな静かでのどかな道です。古くからの道筋なのでしょう。途中で県道?に出て日々神社へ寄りました。境内の徳本念仏塔ははけ坂下の六地蔵の所にもあり、山王坂の坂上にもあります。この地域の念仏講の人々が熱心に徳本の独特の書を求めたようです。
神沢坂の途中からさらに南へ行くと、山王坂の坂上です。左側は宗祐寺の墓地、右側の相模川が、山王坂を下って行くとしだいに近づいてきます。相模川の眺望が開けてきたあたりの坂下近くが、滝の渡しのあった所です。宗祐寺の東側の滝坂はつづら折の坂で、所々崖から湧水が落ち、その音が聞こえます。昔はもっと湧水の量も多く、滝のように流れ落ちている所もあったのでしょう。坂下近くの相模川ふれあい科学館は水郷田名の名にふさわしく、建物が水に囲まれ庭にも池があります。土曜日で子供づれの来館者で賑わっていました。
大山街道(八王子道)のしろ坂の崖は湧水で光っていました。坂上から相模原大磯線を下って東へ入ると、狸菩薩の洞窟が口を開けています。この坂には狸とお婆さんの伝説があります。この坂も大きく曲がって上る、木々が覆い赤土のむきだしの所もある美しい坂です。坂上から北方向に行くと道から少し東に入った所に小さな半在家山王社があります。さらに進むと「でえの坂」の上りとなります。坂下近くに大杉の池があり、弁財天堂の小祠が祀られ、その裏が相模田名民家資料館です。
でえの坂上から鍛冶谷相模原線を進み、堀之内交差点で、右折して相模原大磯線をしばらく行くと赤坂のゆるやかな上りとなります。昔は赤土の滑りやすい坂だったそうですが、その面影はまったくありません。坂上の三菱重工の工場前からバスで橋本駅に出ました。
【地図】写真をクリックすると拡大します。
大嶋坂(右)(左は大嶋坂新道) 大島の相模川自然の村「清流の里」から南東に上る。《地図》
相模川の河原や中洲(小字「諏訪森下」に行くには「上の坂」「下の坂」の2本の細い坂しかなかった。昭和21年改修工事でこの坂が完成した。『さがみはらの地名』
大きくカーブする。正面に小祠。
不動明王か神像か?
大嶋坂新道から。右側が「清流の里」の建物。
徳本は江戸後期に諸国に念仏を広めた僧。村の念仏講中は徳本の書を求め、塔を建てた。元は県道沿いにあった。文政3年(1820)建立。
神沢(かんざわ)坂 大島の神沢不動尊(長徳寺)から南東から曲がって北東に上る。《地図》
神沢集落と上の古清水集落を結ぶ坂。相模川はもとは坂の下にまでせまっていた。『さがみはらの地名』
右が神沢不動尊(長徳寺)
地神塔(神沢坂の大きく曲がる所から南へ山王坂へ向う途中の道端)
山王坂 水郷田名1丁目の宗祐寺の西側と相模川の間を北東に上る。《地図》
明治時代まで坂上に山王社があった。昔から寂しい坂で、狐に化かされ一晩中歩き回った人の笑い話が伝わっている。『さがみはらの地名』
ここが山王社のあった所だろう。
左は相模川
対岸の葉山島下河原を結ぶ渡し船があった。
宗祐寺(水郷田名1丁目)
滝坂 宗祐寺の東側を曲がりながら東方向に上る。《地図》
このあたり一帯は湧水が多く、いつも水の音がしていて、「滝」という地域名がある。『さがみはらの地名』
相模川ふれあい科学館(水郷田名1-5)
田名八幡宮(水郷田名1-8)
さがみはらの昔話「ばんばぁ石」
しろ坂 相模川ふれあい科学館の東側から南東に上る大山街道(八王子道)。坂上は相模原大磯線。《地図》
明治から昭和にかけてのたびたびの改修工事の際に白っぽい岩盤が露出したことによる。坂上に横山党田名氏の館があり、「城坂」であったともいわれる。『さがみはらの地名』
湧水で崖が濡れて光っている。
ひ(火)の坂 相模原大磯線の水郷田名4-1あたりから大きく曲がりながら東方向に上る。《地図》
いたずら狸がお婆さんにこらしめられ、この坂を転がり落ちて死んだという。別名をたぬき坂ともいう。
さがみはらの昔話「火の坂たぬき」
崖から清水が流れている(右手前)
崖の樹木が被さるようだ。
田名の鍛冶谷相模原線の半在家バス停近く。
でえの坂 田名の鍛冶谷相模原線の田名小前バス停から南西に下る。《地図》(地図の標示は位置が違っている)
坂の脇の家の屋号が「でえ」による坂名。
相模田名民家資料館(弁財天堂の裏あたり)
養蚕関係の展示が多いようだ。入館しなかった。
山王坂・滝坂・しろ坂・ひの坂・でい(え)の坂が見える。
赤坂 田名の上四ツ谷バス停あたりから北東に上る県道相模原大磯線。《地図》
むかしは赤土の露出したツルツル滑る坂道だった。『さがみはらの地名』
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