逗子市の坂-5・葉山町の坂-1
2007年6月19日
逗子駅(横須賀線)・・・亀井地蔵(亀井公園)・・・田越橋(田越川)・・・県道24号(横須賀逗子線)・・・六代御前の墓・・・富士見橋・・・渚橋・田越神明社・・・桜山の切通し(逗子市)・・・(葉山町)・旗立山(鐙摺(あぶずり山)・葉山港・須賀神社・海宝寺・日影茶屋・・・葉山マリーナ・・・諏訪神社・・・清浄寺・・・脇町の庚申塔・・・亀井戸橋(森戸川)・・・長徳寺・・・木の下交差点・・・岩崎坂・・・国道134号線・・・イエズス孝女修道院・・・葉山消防署の五差路・・・下道坂・・・平松地蔵尊・・・下道坂・夜泣き石・庚申塔・六地蔵・・・一色小交差点(県道27号横須賀葉山線)・一色前田前庚申塔・・・滝の坂・・・滝の坂不動尊(吾妻神社)・・・滝の坂トンネル・・・小金坂・・・新善光寺・・・黄金坂橋(下山川)・黄金坂(上の写真)・・・旧道(古東海道)・・・道中橋(栗坪川)・・・栗坪の庚申塔・六地蔵・・・猪俣橋(下山川)・・・上山橋・・・県道27号・鍛冶屋坂・・・木古庭大沢橋(下山橋)・・・大沢の庚申塔・神明社・木古庭不動尊・不動の滝・・・不動橋・・・県道27号・大楠山登山口交差点・・・高祖坂・高祖井戸・・・県道27号・木古庭陸橋交差点・・・宗源寺坂(この坂を高祖坂とする説もある)・「高祖坂」の庚申塔・・・境地蔵(葉山町・横須賀市の境)・・・おかん塚の坂・・・伝馬場坂・・・金谷交差点・衣笠通り・・・衣笠駅(横須賀線)
梅雨に入ったというのに晴れて蒸し暑い日、逗子駅から衣笠駅までの浦賀道沿いの坂を歩く。古東海道、鎌倉街道と重なる道筋もあるようだ。県道は歩道が分離していない所が多く歩きづらいが旧道に入ると静かで庚申塔や地蔵さんが残っていてほっとする。坂道散歩でいろんな滝(跡)に出会ったが、木古庭不動尊の不動の滝は小さいながらもいまだ涸れずにちゃんと流れていて嬉しくなった。いつまでこの滝の流れが続くのか。
*おかん塚の坂・伝馬場坂は「横須賀市の坂-13」(2007年2月25日)に記載。
【地図】写真をクリックすると拡大します。
ここに建立されたのは昭和59年と新しい。
平家の嫡流で田越河原で斬首されたという、六代目平高清の墓という伝承の地。
平高清の伝承は各地にある。初瀬街道の西方寺の五十六橋、沼津市の東海道には六代の首塚と伝える「六代松の碑」、埼玉県川口市には六代の妙覚上人の開基と伝える観福寺と首塚がある。(『六ヶ村用水・緑川を歩く』の力神社と観音橋の所に記載)
右の長柄トンネルを抜ける坂が田越坂か?
桜山の切通し(坂上方向) 桜山9丁目の渚橋交差点から南西方向に上る県道207号(森戸海岸線) 《地図》
両側の崖を切通している。近くにある逗子市の天然記念物「鐙摺(あぶずる)の不整合の露頭」へ行ってみたが場所も形もはっきりしなかった。
鐙摺山は源頼朝、旗立山は三浦義澄に由来。
三浦三十三観音霊場第24番。境内の庚申塔・六地蔵
江戸時代中期からの料理茶屋
葉山町指定文化財
左から文化、天明、明治の建立。1基が葉山町指定文化財。
この上に葉山教会があるようだ。
岩崎坂 堀内の県道207号の木の下交差点から南東に下って、上る。 《地図》
左側が岩崎山
イエズス孝女修道院(堀内の国道134号の向原交差点近く)
大正3年の竣工の建造物。
葉山消防署前の五差路 《地図》
右から二番目の道が浦賀道で下道坂へ続く。
下道坂(右)・平松地蔵へ左へ上る。《地図》
下道坂(県道27号横須賀葉山線の方へ下る) 《地図》
一色1193、下道坂の坂下近く。
夜泣きする赤子を連れて参れば夜泣きが止むと言い伝えられているそうだ。
下道坂の坂下の一色小交差点そば
滝の坂(旧道の坂上方向) 《地図》
滝の坂トンネル(右)・滝の坂不動へ(左) 《地図》
滝の坂不動(吾妻神社) 《地図》
かつては吾妻神社で今でも鳥居が立っている。
日本武尊が東征の折、この湧水を飲んで休息したという。
滝の坂不動(左の石段上)から先は行き止まり。滝の坂トンネルができる前は新善光寺の方へ浦賀道は続いていたのだろう。
ここから少し下った新善光寺前から小金坂の下りとなる。
小金坂(坂下方向) 新善光寺前を北東に下る県道横須賀葉山線。《地図》
坂名の由来分からず。
古くは鎌倉の名越にあったという浄土宗の寺。葉山八景の一つ「新善光寺晩鐘」
黄金坂橋(下山川) 県道横須賀葉山線の湘南国際村入口交差点の所。
黄金坂(坂上方向) 《地図》
新しくできた坂。小金坂に近いので同じ坂名としたのか? この坂は湘南国際村まで上っているのだろうが、時間がないので途中までしか行かなかった。
湘南国際村入口交差点から北東に入る旧道(古東海道) 《地図》
道中橋を渡った、上山口469あたり。この道筋は古東海道と伝えられている。
鍛冶屋坂(坂上方向) 上山橋あたりから南東に上る横須賀葉山線。《地図》
街道を往来する馬のための鍛冶屋があったのだろうか。
大沢の庚申塔(木古庭761)《地図》
神明社の参道下
木古庭不動尊(瀧不動堂)
「畠山重忠の守護不動」ともいわれる。
三浦半島唯一の滝? 高さ5mというが、もっと高そうにも見える。水量が豊かとは言えないが流れもしっかりしている。鍾乳洞から流れ出ているとも。木古庭の南側一帯の灌漑用水として昔から利用されてきたという。
不動橋の方へ下る坂 《地図》
高祖坂 横須賀葉山線の大楠山登山口交差点から北西に上る。 《地図》
日蓮が布教のため房州(千葉)から海を渡り、横須賀米が浜から鎌倉へ向う途中、ここ木古庭に滞在したという。この坂は滞在中に日蓮が切り開いたとも。『坂道風土記 三浦半島』
宗源寺坂 木古庭陸橋交差点から南東に上る。《地図》
この坂を高祖坂とする説もある。「宗源寺」がどの寺なのか(だったのか)分からず。
正面は横浜横須賀道路。
「高祖坂の庚申塔」と書いてある。(標柱の下部)
葉山町ではこの坂を「高祖坂」としているようだ。
境地蔵の方へ上る坂(葉山町と横須賀市の境) 《地図》
この坂を宗源寺坂という説もある。
境地蔵(木古庭1597)《地図》
脇の木柱によると左は元禄3年(1690)建立。右が昭和46年とあるが建立の年ではないだろう。
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