鎌倉市の坂-4
2007年11月26日
鎌倉駅(横須賀線)・・・御成通り・・・由比ケ浜大通り・・・六地蔵・・・(和田塚駅・江ノ電)・・・和田塚・・・由比ケ浜大通り・・・庚申塚・・・甘縄神明宮・・・三橋(長谷観音交差点)・・・御霊神社(鎌倉権五郎神社)・・・星月夜の井(鎌倉十井)・虚空蔵堂・・・極楽寺坂切通し・日限六地蔵尊・成就院・・・極楽寺・・・針磨(はりすり)橋(鎌倉十橋・極楽寺川)・・・砂子坂・・・稲村ガ崎古戦場跡・・・稲村ケ崎駅(江ノ島電鉄)→江ノ島駅・・・湘南江の島駅(湘南モノレール)→大船駅
鎌倉駅から江ノ電沿いに歩く。極楽寺坂切通しは往時の面影は薄いが、坂沿いの成就院からの眺めはいい。極楽寺を過ぎるあたりから歩いている人もぐっと減る。針磨橋近くから入る砂子坂は傾斜はわずかで、この道が砂子坂なのかちょっと不安になる。砂子坂を上って下ると稲村ガ崎に出る。古戦場前の海はいい波が立ちサーファーが波乗りを楽しんでいる。
初めて乗った湘南モノレールの下の起伏の多い高台には住宅が立ち並んでいる。新しい坂も多いようだが名前はついているのだろうか。調べて、いつか歩いて見ようか。そんなことを考えているうちに大船駅に着いた。
【地図】
写真をクリックすると拡大します。
六地蔵(由比ケ浜大通りと今大路との交差点)
昔、この辺り一帯は飢渇(けかち)畑と称され鎌倉時代は刑場があったと伝えられる。その供養のため建てられたという。
和田塚(和田塚駅南の由比ガ浜2丁目)
「和田一族之碑」(右)・「和田一族戦没地」の碑(中央の新しい碑)・「和田義盛一族墓」の碑(左の塔婆が立っている碑)
和田一族の墓ではなく、采女塚といわれる円墳の一部らしい。荒れている様子で保存状態はよくない。
鎌倉彫の寸松堂(笹目町5の由比ケ浜大通り沿い)
昭和11年建築。鎌倉市重要景観建築物。国の登録有形文化財。
庚申塚と盛久頸座(長谷1-7の由比ケ浜大通り沿い)(中央部分に庚申塔が並ぶ。左右は盛久頸座の碑など。)
主馬盛久は京都清水寺の観世音信仰の功徳で首を斬られる寸前に源頼朝から赦免された平家の武者。
盛久頸座碑
甘縄神明宮(長谷1丁目)
八幡太郎義家を祀る、鎌倉幕府創設以前からの古社。
御霊小路(大仏通りの白日堂と収玄寺の間から御霊神社に向う道。)
左に鎌倉権五郎神社の石柱。
もとは鎌倉党の坂東平氏五家の祖を祀り、五霊神社といわれた。後に、武勇で名高い鎌倉権五郎景政を祀る御霊神社となる。
鎌倉権五郎の勇猛な武者ぶりの逸話の記載がある。司馬遼太郎も『街道をゆく』の「三浦半島記」で権五郎のことを書いている。
力餅家(坂ノ下18)
権五郎力餅を売る店。「五霊社鎌倉権五郎景政」の石柱が立つ。
右に「星月夜の井」(星の井)、石段上に虚空蔵堂。
鎌倉十井のひとつ。昼でも井戸に星の影が映っていたという。ある時、女が誤って包丁を井の中に落としてからは星の影は見えなくなった。包丁で星影を切ってしまったからとか。
堂の左下に舟守地蔵
船舶関係者の信心が厚いという。
いたずらや破壊よけのシャッターが取り付けられている。
忍性が開いたという。元弘3年(1333)のこの新田義貞の鎌倉攻めの時、この辺りで壮絶な戦いがあったという。かつては成就院側(写真左)のもっと高い所を通っていたらしい。
由比ガ浜・材木座・鎌倉市街方向。
導地蔵堂(極楽寺の前)
子育てに霊験あらたか。
極楽寺山門(江ノ電極楽寺駅そば)
境内は写真撮影・写生も禁止。
昔、針を作る職人が住んでいたという。針は裁縫の針だろうか、釣針か?鎌倉十橋 の一つにしては見る影もない。見逃して一度通り過ぎてしまった。
針磨橋から少し稲村ケ崎方向へ上ったところから。3~4両編成の車両にはかなりの乗客だ。
砂子坂(坂下から)(稲村ガ崎1-7と1-8の間を南西に上って下る。)
傾斜はゆるい。坂名の由来不明。
上って下りとなり稲村ケ崎(正面)へ。
小学唱歌♪「鎌倉」♪に「七里が浜の磯伝い 稲村崎 名将の 剣投ぜし古戦場」と歌われたところ。名将、新田義貞が鎌倉攻めの時、ここから海へ刀剣を投げ入れ祈願したところ、波が引き、海沿いの崖下を伝わり、新田軍は鎌倉に攻め込むことができたという伝承の地。
鎌倉海浜公園には♪「七里ケ浜の哀歌」♪で、「真白き富士の根 緑の江の島・・・」と歌われた、逗子開成中学生のボート遭難慰霊像、近くに、十一人塚などもある。今日は風はさほどではないが波はけっこう高い。ボートではなく、サーファーたちが波乗りを楽しんでいた。
大船まで300円はちと高い。
に
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