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2007年11月 1日 (木)

金沢市の坂-4

2007年11月1日

Dsc03739   金沢駅・・・六枚交差点・・・鞍月用水・・・香林坊・・・竪町商店街・・・犀川大通り・・・思案橋(勘太郎川)・・・二十人坂・・・旧欠原町の坂(①真行寺と慶恩寺の間の坂・②勘太郎橋から上る坂・③菅原神社横から下る坂)・・・新坂・・・小立野通り・・・波着寺・・・下馬(げば)地蔵尊・・・新)白山(しらやま)坂(仮称)・・・猿丸神社・・・(新)白山坂・・・亀(がめ)坂・・・線香坂・・・笠舞石堂地蔵・・・笠舞のくらがり坂・くらがり坂の清水(しょうず)・・・犀川大通り・・・鶯坂・・・善光寺坂・善光寺坂地蔵尊・・・大瀧坂(上の写真)・辰巳用水遊歩道・・波坂・・えんしょう(煙硝)坂・・・土清水(つちしょうず)バス停→出羽町・・・県立歴史博物館・・・美術の小径・・・金沢ふるさと偉人館前の坂・・・香林坊・・・鞍月用水・・・六枚交差点・・・金沢駅

 金沢駅から二十人坂への道筋を地図で調べていたら、二十人坂の坂下近くの犀川大通り沿いに思案橋があるのに気づいて、そこを通るルートにした。「思案橋ブルース」でおなじみの、丸山遊郭に「行こうか、戻ろうか」思案した長崎の思案橋は跡に碑が残るだけ、金沢の思案橋はバス停、交差点の名前にもついているので期待したが、勘太郎川に今もちゃんと架かってはいるが、小さな橋でちょっとガッカリ。犀川を渡って西茶屋街に「行こうか、戻ろうか」思案したのか? 東か西の茶屋街どっちにしようかと迷ったのか?それとも、全く別の由来があるのか。雨の中、しばし橋上で思案にくれた。(後日、『金沢の橋』に由来が書かれているのを見つけた)

 思案橋交差点の少し先から二十人坂が上っている。隣りの新白山坂に比べると細く一方通行の坂だが、けっこう車が上って行く。坂上あたりの旧欠原町は、小立野の野原が欠けて崖のような地形の所で、入り組んで曲がりくねった坂が何本も下っていて、坂沿いには住宅が密集して建っている。

 いくつかの坂を歩いているうちに新坂の坂下の唯念寺の前へ出た。新坂を上り、二十人坂の坂上を通り、旧白山町の由来の波着寺に寄り、広い新白山坂(仮称)を下る。坂下近くの犀川大通り沿いに猿丸神社がある。百人一首の猿丸太夫の旧跡だという。新白山坂を上り返し、坂上近くから斜めに県道208号に入ると、すぐ右へ亀坂が分岐し下りとなる。亀坂下から線香坂の坂下は近い。線香坂を曲がりながら上ると亀坂の坂上近くに出る。坂上からの下り口は分かりにくい。

 亀坂下を行き、笠舞の石堂地蔵の前を通り、犀川大通りの笠舞2丁目の交差点から笠舞のくらがり坂へ向う。坂上には刑場があったともいう。今は住宅が立ち並び、静かだがかつての暗さはまったくない平凡な坂だ。坂下に復活、再生された「くらがり坂の清水(しょうず)」があるがあまりきれいな感じではない。

 犀川大通りに戻り、笠舞本町1丁目交差点から左に入り鶯坂の急な石段を上ると亀坂の坂上から続く県道208号に出る。右へ行くと善光寺坂の坂上だ。この坂も犀川大通りまで下っている。坂上から左に分岐する道を行くと錦町交差点の所で小立野通りに出る。ここから辰巳用水遊歩道が始まり、大瀧坂の石段が下っている。

 辰巳用水遊歩道を行くと涌波トンネルの手前で、涌波坂が斜めに遊歩道を越えて上下している。涌波トンネルの上を越えたあたりから雨足が強まって傘をさしていても濡れる有様だ。幸いなことに遊歩道の上を木々が覆い始めてきて、かなり雨を防ぐようになり大助かり。しばらく行くとえんしょう坂の坂下にたどり着く。雨が降り続く中、これで今日の予定の坂を歩けたと満足した気分で坂を上がると、土清水のバス停のそばだった。バスで出羽町に出て、歴史博物館を見学し、歩き慣れたコースを金沢駅まで歩いた。

 新坂は前日に、美術の小径は「金沢市の坂-2」に記載。

  【ルート地図】(土清水バス停から先は省略)

  写真をクリックすると拡大します。

Dsc03645 思案橋から勘太郎川

辰巳用水の分流で、かつて石引町内に勘太郎という人物が住んでいたことからこの名がついたといわれるが定かでない。旧百姓町などでは、製紙、製粉などの水車をまわしていた。(標柱の説明文)

Dsc03649 二十人坂(坂下から) 小立野通りの石引2丁目交差点から南西に犀川大通りまで下る。《地図》(旧欠原町の坂①②③・新白山坂も掲載)

坂下は犀川大通り

Dsc03656 坂上方向

「旧二十人町」:町標の説明文 「藩政のころ、鉄砲足軽二十人をこの地に住まわせたことから、小立野二十人町、小立野足軽町二十人町などと呼ばれた。明治四年、付近の町を加えて二十人町となった。」

Dsc03658 坂上方向

坂上は小立野通り

Dsc03652金沢ふらっとバス」の「二十人坂」バス停

Dsc03786 旧欠原町の坂①(真行寺(右)と慶恩寺(左)の間の坂)

仮称:「真行寺坂」

Dsc03785 真行寺(石引2-4)

Dsc03784 説明板

Dsc03787 坂下から

旧欠原町 町標の説明文:「崖縁の通りであるため、藩政時代は笠舞がけ原、がけ片原町などと呼ばれていたが、のち、略してこの名がついた。」

Dsc03800 旧欠原町の坂②(勘太郎橋から上る坂)(坂上方向)

仮称:「勘太郎橋坂」 勘太郎川の水源は善光寺坂下にある大清水(おおしょうず)という。

Dsc03798 橋を渡った所から

正面のガード上は二十人坂

Dsc03795 坂下方向

Dsc03788 坂上は真行寺と慶恩寺(正面)の間の坂の坂下の通りへ出る。

Dsc03802 菅原神社(石引2-25)

Dsc03804 旧欠原町の坂③(菅原神社脇から下る坂)

仮称:「宮坂」

Dsc03808 坂下近く

Dsc03809 坂上方向

Dsc03666 波着寺(石引2-18)

旧白山町の町名の由来の寺。

Dsc03664 説明板

Dsc03668 下馬(げば)地蔵尊(新白山坂の坂上の石引2-10)

文禄元年(1592)、金沢城築城の巨石を戸室山から引き出す工事の平安を祈って建立されたと伝える。

Dsc03669 堂内の地蔵さん

Dsc03671 新白山(しらやま)坂(坂上近くから坂下方向) 小立野通りの石引1丁目交差点から西方向に犀川大通りまで下る。

旧町名の白山(しらやま)町による。藩政時代は波着寺門前と呼ばれていたが、波着寺の山号が白山であることから、明治4年、この名に改めれられた。そして昭和39年に石引2丁目に改められた。

*この坂を白山坂と思っていたが、この道は新しい道で、白山坂は白山坂交差点を横切り、猿丸神社へと下る坂だった。(コメント(下記)をいただきました)

Dsc03665 白山町名の由来(波着寺の前)

Dsc03673 坂上方向

Dsc03675 白山坂の標識

ここで白山坂と新白山坂が交差する。

Dsc03648 坂下の犀川大通りから

Dsc03647 猿丸神社(笠舞3-23 白山坂の坂下近くの犀川大通り沿い)

百人一首の猿丸太夫の居跡で、猿の霊を祀ったとも伝えれれている。猿丸太夫は平安時代初期の歌人で三十六歌仙の一人。生没年不詳の謎の人物で各地に伝承が残る。

Dsc03646 説明板

Dsc03677亀坂 石引2-11と小立野3-2の間を曲がりながら西方向に下る。 《地図》(線香坂・笠舞のくらがり坂・鶯坂・善光寺坂も掲載。)

【坂標】の説明文 「加賀藩初期、この付近は深い谷であったが、戸室石をはこぶため埋めて次第に坂の勾配をゆるくした。がめ坂の名の由来は明らかでない。」

坂標は亀坂地下道上の県道208号に立っているが県道が亀坂ではない。

正面の右へ曲がる所の左から亀坂地下道が県道下を抜けている。

Dsc03680_2 亀坂地下道

Dsc03681 坂下方向

Dsc03688線香坂(坂下から) 石引2-11の間を曲がりながら西方向に下る。亀坂の北側の坂。

左へカーブしながら上る。下の通りは亀坂下に通じる。(正面方向)

坂下に線香工場があったという。地元では、「あらま坂」と呼ぶという。

Dsc03691 坂上方向

Dsc03694 坂の途中から坂下方向

Dsc03696 坂上から

坂上への入口は白山坂の坂上と亀坂の坂上の中間あたりの県道208号。

Dsc03701 笠舞石堂地蔵(傘舞2-21)

『かなざわ・まち博百科』には、「天保八年(1837)に加賀が飢饉に襲われた際、僧侶真誉が飢餓者供養のため浄財を集めてつくったと伝える。」とある。下の写真の由来書とは違っている。どちらが正しいのか?

Dsc03700 由来書

Dsc03705 笠舞のくらがり坂(坂下方向) 犀川大通りの笠舞2丁目交差点から城南2丁目と笠舞本町2丁目の間を曲がりながら西方向に下る。小立野段丘の一段下の笠舞段丘の坂。

かつては、街灯もなく、夜は真っ暗で、手探りでしか歩けないような怖い坂だった。また、藩政時代には坂上に刑場があったという。

Dsc03708 坂上方向

Dsc03713 坂下から

坂下左側が「くらがり坂のショウズ(清水)」

Dsc03712 くらがり坂の清水

昔は野菜洗いなどに利用した湧水。市が復活再生したが水量もさほどでなく、清水と呼べるほどきれいでもないようだ。

Dsc03710 説明板

Dsc03714 鶯坂(坂下から) 小立野3-20の前から南西方向に下る石段。

正面の石段を上り、右に曲がり、さらに左に曲がって上る。

『サカロジー金沢の坂』によれば、この坂は新しい坂で、かっては小川が流れていたという。坂名の由来も不明。

Dsc03716 右に曲がった所、奥で突き当たって左に急な石段を上る。

Dsc03718坂上方向

Dsc03720 坂上から

絶壁のように見える。ここに小川が流れていたとしたら、それは滝のような流れだったのでは? 大瀧坂より急だ。

Dsc03722 坂上の車道から

左は建具店、右は駐車場

Dsc03724善光寺坂 小立野3-6と3-7の間を南東に下る。

【坂標】の説明文 「昔この付近に善光寺という寺があったのでこの名で呼ばれている。」

坂標の道路向いに善光寺坂地蔵尊がある。

Dsc03731 堂内の地蔵さんは帽子を被っているようだ。

地蔵の壁面に天正10年(1582)の銘があるという。

Dsc03727 坂上方向

雨滴がレンズについた。

Dsc03726 坂下方向

坂沿い(坂下近く?)に勘太郎川の水源の大清水(おおしょうず)があるというが見落とした。

Dsc03734 旧家(善光寺坂上近く)

Dsc03738大瀧坂 塩硝街道(小立野通りの延長の県道10号金沢湯涌福光線)の錦町交差点から曲がりながら南西方向に下る石段。《地図》(涌波坂・えんしょう坂も掲載)

【坂標】の説明文 「かってこの坂の脇には、辰巳用水から台地下の田畑を潤す流れが、大きな滝のように流れ落ちていたことから、この名がついた。」

Dsc03741 坂下方向

Dsc03742 坂上方向

Dsc03747辰巳用水遊歩道

錦町から土清水を経て涌波までの2キロの遊歩道。

大瀧坂の坂上の所

Dsc03749 遊歩道案内板

涌波坂、えんしょう坂が記載されている。

Dsc03752 涌波坂(坂の途中の辰巳用水遊歩道から)

涌波トンネル(山側環状)の北側を南東に小原土清水線(県道114号)へ上る。

Dsc03753 坂上方向

正面右へ下るのは辰巳用水遊歩道

Dsc03754 辰巳用水遊歩道

ここあたりから雨足が強まるが、木が上を覆い始めてありがたい雨よけになる。

Dsc03774 えんしょう坂の由来板

えんしょう(煙硝)は火薬の原料。五箇山から塩硝の道を通って運ばれ、この坂を下り煙硝蔵に保管された。詳しくは、『塩硝の道を訪ねて

Dsc03773 坂下から

今は歩きやすい階段坂だが、以前は木立の間を縫う細い土砂利の坂道だった。

Dsc03777 坂下方向

Dsc03781 坂上から

Dsc03827金沢ふるさと偉人館(下本多町6-18)前から下る坂(坂上方向)

偉人館は正面奥。

Dsc03828 知事公邸(坂沿いの坂下近く)

 

 

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コメント

対応ありがとうございます。
くだんの坂は「金沢九十九坂」でも新白山坂(仮称)と言う事になってました。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~west_v/saka-69.html
また、ネット検索してみたところ坂の近隣の方の中にも新白山坂という風に呼んでいる方がいるようです。
http://www.ishinavi.jp/clinic_page/index/01707.html?ISHINAVISID=pavyauhdk
http://www.eonet.ne.jp/~tanjun-iousen/ishibiki-kamenoyu.html
http://yagaityousa.fc2web.com/excurtion01.htm

もう何年かすると定着して広く使われるようになってくるんじゃないかと思われます。

投稿: 金沢市在住 | 2012年2月12日 (日) 03:06

 ご指摘ありがとうございます。また金沢に行く機会があれば、白山坂を歩きたいです。
 ここで歩いた新道の坂は勝手に新白山坂(仮称)としておきます。

投稿: 金沢様(仮称)へ(坂道散歩) | 2012年2月11日 (土) 07:47

地元の坂道について取り上げているサイトを探していてこちらのブログを見つけました。
こちらのページに「白山坂」として紹介されている坂道ですが、実は平成になるかならないかの頃に開通した新道でして、坂としては名無しの坂になります。
その新道の坂と「白山坂交差点」で交差している細い道の方が藩政時代から存在する実際の「白山坂」になります。
もしまた金沢市にいらっしゃる機会がありましたら本当の白山坂の方も歩いてみて下さい。

投稿: 金沢市在住 | 2012年2月 9日 (木) 00:56

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