長崎市の坂-1
2008年1月9日
長崎駅・・・西坂・日本二十六聖人殉教地(西坂公園)・・・本連寺(勝海舟寓居跡/サン・ジョアン教会跡/サン・ラザロ病院跡)・・・筑後通り・・・福済寺・長崎観音・・・幣振(ヘイフリ)坂・東本願寺・・・小川町の坂(さくら坂?)・・・桜町通り・・・代官坂・桜町公園・桜町小学校(代官屋敷跡/サント・ドミンゴ教会跡)・・・玉薗(たまぞの)町の坂・・・聖福寺・・・永昌寺・歴史文化博物館・・・六角道(かすみ路)・・・東照宮・長崎県神社庁・・・月見茶屋・・・諏訪神社・長坂・・・鎮西橋(中島川)・・・桃渓(ももたに)橋・出来大工町地蔵堂(卜意地蔵)・・・眼鏡橋・・・恵比寿神社・・・中央橋・・・思案橋通り・・・銅座橋(銅座川)・・・新地中華街・・・長崎駅
坂と橋と猫の街?の長崎市街の坂道散歩です。春のような陽気の中、思ったより急な西坂を上り、西坂公園に入ると猫が何匹もいて、ニャァーニャァー鳴きながら人なつっこく近寄ってくる。東京の猫より人なれしていて、顔も鳴き声も品が良く見える。住んでいる人の猫への接し方の違いによるのかも。
幣振坂は東本願寺脇を真っ直ぐに上る石段坂で、映画「解夏」にも出てくるそうだ。幣振坂は市内に3つあり、同じ由来を記した坂の説明板が設置されている。似たような坂に同じ坂名と由来をとってつけたものだろう。安直でいい加減だが、もともと坂名のつけ方はこんなもんで、それが通称されてしまえば致し方なし。
玉薗町の坂の坂上の唐寺の一つ聖福寺はどっしりとした重厚な造りで、開放的な寺だ。観光客もなく静かで、ゆったり落ち着いた気分で拝観できる。歴史博物館から六角道に抜ける細い坂でも飼い猫らしい子猫が出てきて、道の真ん中に座ってこっちを見て可愛く鳴き始めた。いつもならこういう細い道では、いきなり犬に吼えられてびっくりするのが相場なのだが。
六角道は長崎公園から長崎中学校まで上る急カーブの長い坂で、坂上近くから英彦(ヒコ)山の眺めがいい。六角道を下って途中から東照宮の前を通り、諏訪神社の境内に入る。ここにはいろんな狛犬があって面白い。「長崎くんち」の観覧席となる参道の石段の長坂を下って、鎮西橋からレトロ風な橋々を見ながら、5時を過ぎてもまだ日が沈まず明るい中島川沿いをゆっくり歩いた。
【地図】
*参考:『長崎坂づくし』
写真をクリックすると拡大します。
西坂(坂下から) 長崎駅前の新浦上街道から西坂公園に上り、浦上街道へ続く坂。
秀吉によりここで(写真の左側の西沢公園)26人のキリシタンが処刑された。後に殉教者はローマ教皇から聖人に列せられた。
右側の石柱は、「長崎浦上街道ここに始まる」
右側に小祠がある。
サン・ジョアン教会、サン・ラザロ病院の跡地。幕末、勝海舟が4年ほど住んだ所。
興福寺、崇福寺とともに三福寺といわれる唐寺。
体内に世界3位の直径25.1mのフーコーの振り子(地球の自転の確認・証明装置)が吊るされている。
幣振(ヘイフリ)坂(坂下から) 筑後町の東本願寺の東側を北東に上る。
御幣を振って石材を降ろす人夫たちを鼓舞したというが、急坂で、上り下りに腹に力が入り、ふんばって思わず、「屁ふり」・「屁っぷり」・「屁っぴり」坂だったのでは。映画「解夏」に出てくる井戸があるというが見当たらず。石段上から左に曲がってさらに上る坂の途中にあるようだ。
石段下に立っている。
坂下方向
正面は長崎港。
この坂を『長崎さるくマップブック』は幣振坂としている。
小川町の坂(坂下方向) 上町のNBC長崎放送と中町公園の間を桜町通りから北に上る。《地図》
旧町名による坂名。坂上近くに「さくら坂マンション」がある。さくら坂と呼んでいるかもしれない。
桜街通りを挟んで向う側に豊後坂が上る。
桜町公園脇から市役所通りをくぐる市電(長崎電気軌道)
代官坂(坂上方向) 上町の桜町公園に沿って北東から南東に上る。坂上は市役所通りの市役所前交差点。
坂上の桜町小学校の所に一時期、代官屋敷があった。その前はサント・ドミンゴ教会があった。
坂上は市役所前交差点
玉園町の坂(坂上方向) 玉薗町1-1と1-2の間を北に上る。坂上に聖福寺。《地図》
六角道(かすみ路) 長崎公園から何度も大きくカーブしながら長崎中学校まで上る。
途中に六角堂があったことに由来するのだろう。今の六角堂は堂とは呼べない公園内の休憩所のような簡易なものだが。「かすみ路」は下から見ると、かすみ(雲)のようにゆらゆらとしていることからとか。
道路の真ん中に神木の大きなクスノキが何本も植わっていて、その横を車が通り抜けて行くので歩きにくい。
長崎港が見える。
斜面を住宅がぎっしりと埋めながら、上へ這い上がっている。
諏訪神社(鎮西大社) 上西山町18
始めは諏訪町の長照寺の所にあった。
「銭洗いの狛犬」ともいう。鎌倉の「銭洗い弁天」のように混んではいないが。
台座の円筒部分が回る。狛犬を回して願を掛ける
秋の神事「長崎くんち」の絶好の観覧席になる。
桃渓橋(中島川) 《地図》
桃渓橋(右奥)、左側に出来大工町地蔵堂(長崎四国第五十五番霊場)
桃渓橋の説明板にある卜意地蔵だろう。
福沢諭吉が1年間ほど宿泊し蘭学を学んだ寺。
眼鏡橋 《地図》
寛永11年(1634)に架設された、わが国最古の石像アーチ橋。
魚類商売の人たちの守護神。正式には「事代主神社」
銅座町に銅代物替貿易用の棹銅を鋳造する銅吹所が置かれていた。正面は新地橋で、その左が新地中華街の北門。
新地中華街 《地図》
日本最古の中華街で、横浜・神戸と並ぶ日本三大中華街の北門。東西南北を守る四神の一つ、北を守る玄武が彫られている。
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