厚木市(神奈川県)の坂-1
2008年4月3日
本厚木駅(小田急線)・・・厚木バスセンター→依知神社・・・男井戸坂・・・鹿嶋坂・・・谷戸坂①・・・堂坂①・・・道標不動明王・谷戸坂②・・・宝泉寺・・・とんぼの池・・・馬坂①・・・七曲り坂跡①・・・七曲り②(隠居坂)・・・馬坂②・・・長福寺・・・鵜藤坂・・・御嶽坂・御嶽神社・・・関口日枝神社・馬坂③・寺坂・大信寺・・新坂・・・連生寺・蓮生寺坂・・・オトウ坂・・・上坂・・・サンノウ(山王)坂・・・林坂・・・下坂・・・浅間神社・・・堂坂②・・・吾妻坂・吾妻坂古墳・・・明神坂・金田神社・・・妙純寺・・・金田バス停→本厚木駅
相模川の西側(右岸)と八王子街道(国道129号)の間を相模原市との境の昭和橋から南へと歩く。坂の数が多いのと同じ坂名のついた似たような坂が並んでいるので、歩き疲れというより坂名と坂の位置、形状をしっかり頭に入れることに苦労し疲れたが、それでもなんとか予定通り歩き帰りの電車ではグッスリ眠れた坂道散歩だった。
【地図】
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依知神社(上依知の八王子街道の昭和橋(相模川)の南側)
平将門ゆかりの神社でもとは赤城明神社といった。
男井戸坂(坂下方向) 上依知72の八王子街道から入り南東に下る。
坂下に男井戸と呼ばれた湧き水があった。
鹿嶋坂(坂上方向) 男井戸坂の南側の坂。《地図》
鹿嶋谷戸に下る坂の意か?
斜度24%の標識が立つ。
谷戸坂①(坂上方向) 上依知1574の八王子街道の旧道から西に上溝バイパス(国道129号)の方へ上る。《地図》
堂坂①【坂標】
堂坂①(坂下方向) 谷戸坂①の坂下を南に上る大山街道。
坂の途中に七面堂(観音堂)があった。今は観音像は宝泉寺に安置されている。
高さ142cmで自然石では市内最大。
堂坂①上近く
不動道標、道祖神、庚申塔など。
谷戸坂②(坂下方向) 上依知の宝泉寺の北側から西方向に藤塚バス停近くに上る。《地図》
堂坂①にあった観音像が祀られている曹洞宗の寺。
守護神の蛇。頭部は人の顔。
小祠(神明社?)と庚申塔(大山街道の宝泉寺から馬坂①の坂下の途中)
向き合い協力する姿とか。
馬坂①(坂下から) 大山街道の山際1258から何度も折り返しながらながら南西に上る。《地図》
右下に道祖神
右端は弘化4年(1847)建立。
馬坂①と七曲り坂①跡の間
七曲り坂①跡への下り口 上依知と山際の境のライオンズ第2マンションの前から曲がりながら下る坂。《地図》(道の標示はない。)
宝泉寺の裏あたりに下る。
七曲り②(隠居坂)(坂下方向) 大山街道の山際1212から折り返しながら南西に上る。《地図》
坂下にどこかの隠居家があったので「隠居坂」とも呼ばれた。
馬坂②【坂標】
馬坂②(坂上方向) 山際の長福寺の東側から南側を上る大山街道。
農耕馬や厚木方面への荷物輸送の馬が多く通った坂。
不動道標(左)・庚申塔(右・万延元年(1860)) (馬坂②の坂上)
不動道標は高さ258cmで市内最大。
鵜藤坂【坂標】
鵜藤坂(坂上から) 関口の小平橋(山際川)から南西から北西に上る。
江戸時代に相模川の鵜飼に藤兵衛さんがこの坂を通ったことからこう呼ばれた。この坂を通った鵜飼は藤兵衛さんだけではあるまい。「うとう坂」は各地にある坂名で、適当な字をあてたのだろう。「オトウ坂」・「音坂」・「歌坂」・「謡坂」なども「うとう坂」の転訛したもの。
昭和音大は川崎市麻生区へ移転。
御嶽坂(坂下方向) 関口の御嶽神社の前を北東方向へ下る。《地図》
昔は旧関靴村の鎮守。
関口の鎮守
馬坂③(坂下方向) 八王子街道関口バス停東の日枝神社の南側を東に下り、大信寺(関口494)前から寺坂につながる坂。《地図》
寺坂(坂下方向) 馬坂③から続いて大信寺前を北東に下る。《地図》
関口山仏性院大信寺、浄土宗。
新坂(坂下から) 大山街道の関口41から西に上る。《地図》
由来書の「星下りの霊梅」の話。
蓮生寺坂(坂下方向) 蓮生寺参道前から南に下る。《地図》
オトウ坂(坂上から) 蓮生寺境内から西へ梅香(ばいこう)廃寺跡へ下る。《地図》(道の標示はない。)
オトウは「御塔」か、これも「ウトウ」の転訛か。
正長年中(1428~29)、相模川の洪水で流損し、廃寺となる。本尊は蓮生寺祖師堂に安置された。『蓮生寺縁起』 由来書の碑文とは少し違うようだ。上部の「星下霊地本間役宅」は、ここが「星下り霊梅」の本間氏の屋敷内という意味だろう。
上(かみ)坂(坂上方向) 蓮生寺の坂下の中依知自治会館前を西方向に上る。《地図》
改修後は「新坂」と呼ぶようになった。
山王坂(坂下から) 中依知597から西方向に上る。上坂の南側の坂。《地図》
山王社があったのだろう。見当たらず。
林坂(坂下方向) 山王坂の坂下から南西に八王子街道の方へ上る。《地図》
林は小字名か。「中の坂」ともいう。「上坂」と「下坂」の間という意だろう。
下坂(坂下方向) 中依知の依知中学校の西側から北西に上る。《地図》
貞和6年(1350)の銘があるという。
堂坂②(坂下方向) 下依知の依知南公民館前を東に上り、吾妻坂へと続く坂。《地図》
坂の南側の広徳寺か、公民館のあたりにあった寺のお堂による坂名だろう。「堂坂の道祖神」
吾妻坂へ続く
吾妻坂(坂上方向) 吾妻坂下交差点から西へ八王子街道へ上る。
吾妻坂古墳の南側の坂。
吾妻坂古墳(下依知355)
4C後半から5C初頭の築造。
右側が吾妻坂古墳
明神坂(坂下方向) 下依知の金田神社前を南に下る八王子街道。《地図》
金田神社の旧名の船来田明神社による坂名。
この寺にも日蓮の「星下りの霊梅」伝説が残る。
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