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2008年9月12日 (金)

四国遍路道(香川県-5)

2008年8月28日

Img_1545 琴電志度駅・・・普門院・・・大橋・大橋金刀比羅宮・・・県道141号・・・(高松自動車道)・・・志度小学校末分校・・・霊芝寺(番外霊場)・・・野間池・・・願興寺・・・弁財天宮・・・杵築神社・鴨部川・・・(JR高徳線)・・・玉泉寺(番外霊場・87番奥の院)・・・造田神社・・・宮西地蔵堂・・・広瀬橋・・・県道3号・・・87番長尾寺・・・長尾駅(琴電)→高松築港駅・・・玉藻公園(高松城跡)・・・高松駅(予讃線)→鬼無駅

鬼無駅・・・お婆さんの洗濯場(永代橋(接待橋)・本津川)・・・顎無(あごなし)地蔵・・・岩田神社・・・源岩田山観音堂・・・古宮社・・・光明寺・・・四ツ叉地蔵・・・潜水橋(香東川)・・・(高松自動車道)・・・成合神社・・・83番一宮寺・・・田宮神社・・・県道172号・・・(高松自動車道)・・・御坊川・・・(高徳線)・・・瓦町駅(琴電)

 86番志度寺の門前で右に曲がり、国道11号を渡り、しばらく高徳線と平行して進む。高松自動車道をくぐるこの県道141号は広い道だが車の往来は少なく、雨を跳ね上げらる心配は少ない。静かな番外霊場の霊芝寺の先に大きなため池の野間池が広がる。池の端を右に曲がって上る(上の写真)と願興寺へ出る。奈良時代の創建と伝える古刹だが、今は仮の本堂だ。住職の話では平成22年に新しい本堂ができるという。門前から未舗装の細い遍路道に入ったがどうも分かりにくい。舗装道路へ出た所で安全策を取って迂回して鴨部川へ出て高徳線を渡ることにした。渡る踏切も間違えてかなり先まで行ってしまった。

 玉泉寺に寄り、広瀬橋交差点から県道3号に入る。本来の遍路道はもう一本西だったが、雨で地図も破れかけて見づらくなっていた。雨脚が激しくなり、民家のガレージ、スーパーマルナカでしばし雨宿りだが降りが弱まる気配はない。門前に遍路宿が並ぶ(といっても3軒ほど)87番長尾寺もこの雨で参拝者もまばらだ。この先、88番大窪寺までは800m近い女体山越えとなる。ここが今回の坂道散歩の終点、香川県の四国遍路道歩きの打ち止めだ。

 琴電長尾線で高松築港駅に出て、玉藻公園の高松城跡を歩いた後、高松駅から鬼無駅の向った。8月26日の続きで、鬼無駅から遍路道を83番一宮寺まで行き、琴電の瓦町駅まで歩く。ここで昨日の84番屋島寺への遍路道とつながることになる。雨で変則的な歩きになったが仕方なし。鬼無駅からの遍路道沿いには、昔からの道標、地蔵や地域の風土を感じさせる物などが保存され説明板なども整備され楽しめる。顎無地蔵なんてのもあるが、これには説明板がなかった。由来を聞こうにも誰も通らず、顎はあるようだし、触ってみようかとも思ったが怪しまれるとまずいので止めといた。

 少し道に迷ったのと、疲れてきたのか一宮寺までけっこう時間がかかった。83番一宮寺はこじんまりした感じの境内で、隣りの讃岐一の宮の田村神社の方が大きく広い。こっちは現世利益を売り物にしているようで繁盛しているようだ。ここからは北へ高松の中心街への県道、車道歩きとなる。歩道がついていない所もあり、雨と疲れで歩きにくい。道路の端は傾斜がついているので、バランスが悪く疲れを増す。おまけに道沿いに見るべきものがない。あっても疲れていて見逃したかも。高松自動車道をくぐり、栗林公園の脇を過ぎて、高徳線のガードをくぐってやっとやれやれという感じで瓦町駅に着き、下のベンチに腰を降ろした。(遍路道の順路としては、ここから昨日(8/27日)の84番屋島寺へと続く。)

  【ルート地図】(697→704)・(674→682)

  写真をクリックすると拡大します。

Img_1498 普門院金剛寺

【ル-ト地図】の697

志度寺の塔頭の一つ。

Img_1500 大橋の石標

昭和16年に大橋川に架かる橋のたもとの土中から見つかったもの。

Img_1499 説明板

Img_1501 金刀比羅宮(大橋の所) 【ルート地図】の698

Img_1505 87番長尾寺へ

高徳線沿いを行く。

Img_1508 緩やかに上って行く県道141号

Img_1512 藤の森地蔵

Img_1519 志度小学校分校

Img_1528 霊芝寺(番外霊場)へ

【ル-ト地図】の699

Img_1534由来

Img_1531 山門(大門)・鐘楼 《地図

Img_1535 境内図

Img_1532 山門

雨滝城の裏門を移したもの。雨滝城は高徳線の讃岐津田駅から1.5kmほどの雨滝山にあった。

Img_1533 本堂

高松藩主松平家の菩提寺。

Img_1536 三仏と地蔵

Img_1537 野間池から 

Img_1541 願興寺へ

左に地蔵祠

Img_1552施薬山悲田院願興寺 【ルート地図】700

奈良時代の創建といい、光明皇后の施薬院、悲田院による山号。

Img_1553由来書

Img_1554 仮本堂

住職の話によれば平成22年に新本堂が完成する。

Img_1557 願興寺前から

Img_1556 寺の前から入る遍路道

Img_1559 弁財天の小祠

Img_1562 杵築神社 

【ル-ト地図】の701

Img_1568 中央橋(鴨部川)から高徳線 《地図

Img_1572 長行踏切(正面)を渡った辻の道標

Img_1574 玉泉寺(87番奥の院・番外霊場) 【ルート地図】の702

弘法大師の作という、「日切地蔵」が本尊。日を限って願を掛ければご利益があるそうだ。

Img_1575 説明板

Img_1573 本堂

Img_1584 宮西地蔵堂

Img_1582 地蔵さん

Img_1588 秀円寺

【ル-ト地図】の703

Img_1590 87番補陀落山長尾寺仁王門 【ルート地図】の704 

門前の経憧2基は重文。

Img_1591 経憧説明板

Img_1592 本堂・大師堂

静御前の得度した寺で、「剃髪塚」、「静薬師」があるが見逃した。

Img_1595 長尾駅

Img_1761高松城月見櫓(玉藻公園) 《地図

向う側は高松港

Img_1777 説明板

Img_1767 内苑御庭

Img_1770 天守閣跡

平成22年に復元工事に着工の予定。

Img_1773 桜御門跡

Img_1774 東之丸艮櫓(うしとらやぐら)

*高松駅からJR予讃線で鬼無駅へ出る。

Img_1596 鬼無駅から83番へ続く遍路道

Img_1597地蔵祠

Img_1599 地蔵堂

Img_1600 地蔵さん

きれいに着飾らされているが、ちょっと暑そうだ。

Img_1601 あばあさんの洗濯場(本津川の永代橋(接待橋)の所。) 【ルート地図】674

洗濯をしていたのはおばあさんではなく娘で、舟で通りかかった桃太郎が娘を見初めたという話もあるそうだ。鬼無に伝わる桃太郎伝説の桃太郎神社は、「四国遍路(香川県-3)(8/26)に記載。)

Img_1603 永代橋から

遍路道にあり、もとは接待橋と呼んでいた。雨で水量が増えると橋板が流されたり、水没した。昭和44年にコンクリート製になり永代橋となった。

Img_1607 顎無(あごなし)地蔵堂と卒塔婆(後ろ)

Img_1605 顎無地蔵

顎はあるようだが、由来が分からず。聞こうと思っても誰も通らず。

Img_1604 説明板

Img_1610 飯田お遍路休憩所

7.8月は休業。暑い盛りに休業とは・・・・。まあ、ボランティアだからこんなものか。

Img_1615 岩田神社 【ルート地図】の675

Img_1612 岩田神社の藤は「孔雀藤」と呼ばれる県自然記念物。左に枝が少し見える。

Img_1614 説明板

Img_1620 源岩田山蓮香寺本尊千手観音安置所(観音さん)

Img_1619 顔が見えないが千手観音だろう

Img_1621 地蔵堂

Img_1622 地蔵さん

ここも厚着だ。

Img_1624 古宮社

【ル-ト地図】の676

Img_1626 光明寺(正面左) 《地図

Img_1634 四ツ叉地蔵堂(橋の右側)

【ル-ト地図】の677

用水の流れが2つ合流し、四ツ叉になっている所に立つ。

Img_1633 四ツ叉地蔵

ここは女の子の着物だ。

Img_1632_2 由来

Img_1636 潜水橋(香東橋) 【ルート地図】の678 

中央の自動車が通る橋。上は高松自動車道。今でも川の水かさが増えれば水没するのだろう。

Img_1637 雨が続いているが水量はそんなに増えていないようだ。

Img_1644 遍路道

Img_1645成合神社 【ルート地図】の679 

Img_1653

お遍路休憩所

Img_1659 83番神豪山一宮寺仁王門 【ルート地図】の680 

讃岐の一の宮、田村神社の別当寺だった。

Img_1655 本堂

Img_1658 大師堂

Img_1656_2 薬師如来

石祠の中に頭を入れると、地獄の釜の煮えたぎる音が聞こえるという。罪深き人は頭が抜けなくなるとか。地獄の釜音は聞こえず、頭も抜けた。なんだかつまらない。

Img_1657 縁起

Img_1667 田村神社(一宮寺の隣り)

讃岐の一宮、「定水大明神」とも呼ばれ、付近は香東川の伏流水が多く、湧き水にかかわり深い神社。

Img_1664 境内図

Img_1662 桃太郎の像

ここでは桃太郎を吉備津彦命としている。左は姉の倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメノミコト)で田村神社の祭神。奈良の箸墓の被葬者とされ、卑弥呼に比定する説もある。

Img_1665 由来碑

Img_1661 讃岐七福神の布袋尊

Img_1666さぬき七福神

Img_1780 遍路道

Img_1781 地蔵さん

Img_1782 高松自動車道(正面)、その向こうが栗林(りつりん)公園のある紫雲山(200m) 【ル-ト地図】の681

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