四国遍路道(香川県-5)
琴電志度駅・・・普門院・・・大橋・大橋金刀比羅宮・・・県道141号・・・(高松自動車道)・・・志度小学校末分校・・・霊芝寺(番外霊場)・・・野間池・・・願興寺・・・弁財天宮・・・杵築神社・鴨部川・・・(JR高徳線)・・・玉泉寺(番外霊場・87番奥の院)・・・造田神社・・・宮西地蔵堂・・・広瀬橋・・・県道3号・・・87番長尾寺・・・長尾駅(琴電)→高松築港駅・・・玉藻公園(高松城跡)・・・高松駅(予讃線)→鬼無駅
86番志度寺の門前で右に曲がり、国道11号を渡り、しばらく高徳線と平行して進む。高松自動車道をくぐるこの県道141号は広い道だが車の往来は少なく、雨を跳ね上げらる心配は少ない。静かな番外霊場の霊芝寺の先に大きなため池の野間池が広がる。池の端を右に曲がって上る(上の写真)と願興寺へ出る。奈良時代の創建と伝える古刹だが、今は仮の本堂だ。住職の話では平成22年に新しい本堂ができるという。門前から未舗装の細い遍路道に入ったがどうも分かりにくい。舗装道路へ出た所で安全策を取って迂回して鴨部川へ出て高徳線を渡ることにした。渡る踏切も間違えてかなり先まで行ってしまった。
玉泉寺に寄り、広瀬橋交差点から県道3号に入る。本来の遍路道はもう一本西だったが、雨で地図も破れかけて見づらくなっていた。雨脚が激しくなり、民家のガレージ、スーパーマルナカでしばし雨宿りだが降りが弱まる気配はない。門前に遍路宿が並ぶ(といっても3軒ほど)87番長尾寺もこの雨で参拝者もまばらだ。この先、88番大窪寺までは800m近い女体山越えとなる。ここが今回の坂道散歩の終点、香川県の四国遍路道歩きの打ち止めだ。
琴電長尾線で高松築港駅に出て、玉藻公園の高松城跡を歩いた後、高松駅から鬼無駅の向った。8月26日の続きで、鬼無駅から遍路道を83番一宮寺まで行き、琴電の瓦町駅まで歩く。ここで昨日の84番屋島寺への遍路道とつながることになる。雨で変則的な歩きになったが仕方なし。鬼無駅からの遍路道沿いには、昔からの道標、地蔵や地域の風土を感じさせる物などが保存され説明板なども整備され楽しめる。顎無地蔵なんてのもあるが、これには説明板がなかった。由来を聞こうにも誰も通らず、顎はあるようだし、触ってみようかとも思ったが怪しまれるとまずいので止めといた。
少し道に迷ったのと、疲れてきたのか一宮寺までけっこう時間がかかった。83番一宮寺はこじんまりした感じの境内で、隣りの讃岐一の宮の田村神社の方が大きく広い。こっちは現世利益を売り物にしているようで繁盛しているようだ。ここからは北へ高松の中心街への県道、車道歩きとなる。歩道がついていない所もあり、雨と疲れで歩きにくい。道路の端は傾斜がついているので、バランスが悪く疲れを増す。おまけに道沿いに見るべきものがない。あっても疲れていて見逃したかも。高松自動車道をくぐり、栗林公園の脇を過ぎて、高徳線のガードをくぐってやっとやれやれという感じで瓦町駅に着き、下のベンチに腰を降ろした。(遍路道の順路としては、ここから昨日(8/27日)の84番屋島寺へと続く。)
【ルート地図】(697→704)・(674→682)
写真をクリックすると拡大します。
【ル-ト地図】の697志度寺の塔頭の一つ。
昭和16年に大橋川に架かる橋のたもとの土中から見つかったもの。
高徳線沿いを行く。
【ル-ト地図】の699 山門(大門)・鐘楼 《地図》
雨滝城の裏門を移したもの。雨滝城は高徳線の讃岐津田駅から1.5kmほどの雨滝山にあった。
高松藩主松平家の菩提寺。
左に地蔵祠
奈良時代の創建といい、光明皇后の施薬院、悲田院による山号。
住職の話によれば平成22年に新本堂が完成する。
【ル-ト地図】の701 中央橋(鴨部川)から高徳線 《地図》
弘法大師の作という、「日切地蔵」が本尊。日を限って願を掛ければご利益があるそうだ。
【ル-ト地図】の703 87番補陀落山長尾寺仁王門 【ルート地図】の704
門前の経憧2基は重文。
静御前の得度した寺で、「剃髪塚」、「静薬師」があるが見逃した。
向う側は高松港
平成22年に復元工事に着工の予定。
*高松駅からJR予讃線で鬼無駅へ出る。
きれいに着飾らされているが、ちょっと暑そうだ。
あばあさんの洗濯場(本津川の永代橋(接待橋)の所。) 【ルート地図】674
洗濯をしていたのはおばあさんではなく娘で、舟で通りかかった桃太郎が娘を見初めたという話もあるそうだ。鬼無に伝わる桃太郎伝説の桃太郎神社は、「四国遍路(香川県-3)(8/26)に記載。)
遍路道にあり、もとは接待橋と呼んでいた。雨で水量が増えると橋板が流されたり、水没した。昭和44年にコンクリート製になり永代橋となった。
顎はあるようだが、由来が分からず。聞こうと思っても誰も通らず。
7.8月は休業。暑い盛りに休業とは・・・・。まあ、ボランティアだからこんなものか。
岩田神社の藤は「孔雀藤」と呼ばれる県自然記念物。左に枝が少し見える。
ここも厚着だ。
【ル-ト地図】の676 光明寺(正面左) 《地図》
用水の流れが2つ合流し、四ツ叉になっている所に立つ。
ここは女の子の着物だ。
中央の自動車が通る橋。上は高松自動車道。今でも川の水かさが増えれば水没するのだろう。
成合神社 【ルート地図】の679
お遍路休憩所
83番神豪山一宮寺仁王門 【ルート地図】の680
讃岐の一の宮、田村神社の別当寺だった。
石祠の中に頭を入れると、地獄の釜の煮えたぎる音が聞こえるという。罪深き人は頭が抜けなくなるとか。地獄の釜音は聞こえず、頭も抜けた。なんだかつまらない。
田村神社(一宮寺の隣り)
讃岐の一宮、「定水大明神」とも呼ばれ、付近は香東川の伏流水が多く、湧き水にかかわり深い神社。
ここでは桃太郎を吉備津彦命としている。左は姉の倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメノミコト)で田村神社の祭神。奈良の箸墓の被葬者とされ、卑弥呼に比定する説もある。
高松自動車道(正面)、その向こうが栗林(りつりん)公園のある紫雲山(200m) 【ル-ト地図】の681
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