« 四国遍路道(高知県-3) | トップページ | 四国遍路道(高知県-5) »

2008年10月10日 (金)

四国遍路道(高知県-4)

2008年9月28日

Img_2620 太田旅館・・・室津川・・・奈良師かめたろうバス停・・・平等津(ならし)橋(奈良師川)・・・岩戸神社・・・元橋(元川)・・・川村与惣太墓・・・厄坂・・・26番金剛頂寺・・・法満宮・法満坂・・・国道55号・不動堂・不動岩(番外霊場)・・・喫茶法満坂・・・道の駅キラメキメッセ岩戸・・・東ノ川・・・吉良町(重要伝統的建造物群保存地区)・シチヤ段・・・御田八幡宮・・・西ノ川・・・国道55号・・・羽根川橋・・・市営住宅・・・中山峠越え遍路道・・・加領郷漁港・・・大師堂・御霊跡(番外霊場)・・・十一面観世音堂・・・ミニ遍路駅奈半利・・・三光院・・・八幡宮・・・長谷川・・・奈半利の町並み・・・高札場(野根山街道起点)・・・土佐日記那波泊碑・奈半利川橋・・・田野町・二十三士公園・二十三士温泉

 室津川、奈良師川、元川を渡り26番金剛頂寺への遍路道に入る。元橋の手前に女人結界標があるというが見逃した。山道に入ってしばらく上ると参道の厄坂下に出る。境内で見かけた顔に出会い挨拶を交わす。この先、少し遠回りになるが「行の道」だった行当岬の番外霊場の不動岩へ下り、27番神峰寺へ向うことにする。途中までは27番への遍路道を行くと分岐点らしい辻へ出た。右へ27番の道標が掛かっているが、左へ行けば法満宮を通り不動岩へ下るのかはっきりしない。ちょうど木からスダチのような実を棒で落としている人がいた。食用ではなく油を絞るという。堅い実で鳥もつつかないらしい。不動岩へは左へ行けばいいのか聞く。不動岩は知らないが、お宮の前を通って国道55号へ下りられるという。お宮は法満宮のことなのか、これもはっきりしないが国道へ下れればまあ良しとして、この道を行くことにする。しばらく行くと二又の所に小さな古い道標があり指が右を指しているので入ると小さなお宮だ。扁額の薄れた文字は法満宮のようだ。ここから先が難路だった。薄暗く何度も急角度で折れ曲り、砕けた石と倒木と蜘蛛の巣だらけ。それでも波の音が聞こえ出し、前方がポッカリ明るくなってきた。やっと国道に出られた。不動岩近くならしめたものと思っていたら、国道を挟んでお堂が建っている。不動堂で隣りが不動岩だった。

 不動岩からは国道を進み右に遍路道に入る。東ノ川を渡ると吉良川町の古い町並みの中に入る。西ノ川との間の、海岸沿いの下町と山側の上町の家々はなかなかのもので見ごたえがある。(上の写真は御田八幡宮前から海の方へ下る坂。) 吉良川町をぐるっと回り、国道に出て羽根川を越え遍路道に入り、中山峠越えの道を目指す。市営住宅の前で地図で道筋を確認していると。住宅からおばさんが飛び出してきて道筋を詳しく何度も身振り手振りを加えて説明してくれた。ここを通るお遍路にはいつもこうしているのだろう。有難いことだ。峠越えの道は思ったより高く上り、長かった。下りかけた所の民家のおばさんと少し一緒の歩きとなる。ここは昔からの遍路道で菅さん(菅直人)が、最近ではNHKの番組(『街道てくてく旅』)で○○さんが通ったとのこと。菅さんはともかく、NHKの番組ではスタッフ、カメラマンを従えた護送船団の大名行列だったのだろう。

 国道で出ると加領郷漁港で、右へ「琵琶ケ瀧」の標識が掛かっていた。行きかけて神社前で聞いてみるとそんなに遠くはないが道は荒れているとのことで止めにする。波が結構高い海岸の大師堂、御霊跡に寄り奈半利町に入る。ここも古い町並み残っている所だ。町中を歩き、高札場から奈半利川そばの「土佐日記那波泊碑」から奈半利川橋を渡り、二十三士温泉に向った。明日は雨のようだ。27番神峯寺は標高430mある。大した降りでなければよいが。

  【ルート地図

  写真をクリックすると拡大します。

Img_2521 奈良師バス停「かめたろう」

平等津(ならし)橋の手前のユニークなバス停。金剛頂寺を建立の時、南都の番匠(大工)を招いたので、「奈良師」の名がつけられたとも。

Img_2525 岩戸神社

Img_2528 26番金剛頂寺へ

Img_2531 川村与惣太墓(左側の墓のようだ)

『土佐一覧記』の筆者。

Img_2530 説明板

Img_2533 26番への上り

Img_2535 途中から

Img_2536 厄坂 【ルート地図】の①

Img_2538 26番金剛頂寺

女人禁制の寺だった。24番最御崎寺の東寺に対し西寺と呼ばれる。

Img_2539 説明板

Img_2540 本堂

Img_2541 一粒万倍の釜

大師が一粒の米を入れて炊くと万倍に増えたとか。

Img_2543 捕鯨八千頭鯨霊供養塔

Img_2546 27番神峯寺、不動岩への遍路道

Img_2549 細い道を行く。

Img_2550 丁石地蔵

Img_2551 不動岩(左)・27番神峯寺(右)の分岐だが左への標識はない。

Img_2553 右へ法満宮から法満坂を下って不動岩へ。中央に小さな道標。

Img_2554 道標

右を指している。右に入るとすぐに法満宮がある。

Img_2556 法満宮

Img_2560 法満坂(坂下方向) 【ルート地図】の②

倒木、蜘蛛の巣、割れた石の道で難儀する。

Img_2561 坂下方向

正面の明るい所は国道55号

Img_2562 坂下

向い側が不動堂と不動岩

Img_2564 不動堂

金剛頂寺が明治初年まで女人禁制だったので、ここが女人堂として賑わった。

Img_2575 不動岩(番外霊場) 【ルート地図】の③

波切不動を祀り、漁師の守護尊として信仰を集める。行当岬にあり、大師が行に当たられた窟がある。行当西寺とも呼ばれる。神聖な岩や木、建物の周りを休まずにぐるぐる回る修験の修行のひとつが「行道」で、26番西寺と不動岩の間は行の道であったことから、以前は行当岬は行道崎と呼ばれていた。木に覆われ、岩のてっぺんが出ている。

Img_2573 説明板

Img_2566 不動岩から

Img_2569 不動岩の窟

海側にある。

Img_2570 ここにも祠

Img_2571 祠内

Img_2579 喫茶法満坂 《地図

Img_2592 吉良川町の町並み(重要伝統的建造物群保存地区)

海岸に近い下町(浜地区)と山側の上町(丘地区)にそれぞれ特徴ある家並みが続く。それほどの標高差はない。

Img_2595 池田家「蔵空間茶館」

下町は切妻造りの町家が並び、強い風雨から壁面を守る土佐漆喰と水切り瓦の建築物が並ぶ。

Img_2600

シチヤ段 【ルート地図】の④

シチヤ段の「つるべ下がり」(吉良川の昔ばなし) 「とっとの昔、吉良川の里シチヤ段は竹薮に囲まれ、大きな松の木が一本生えていました。この松の木に「つるべ下がり」という妖怪が潜んでいました。妖怪は松の木の高い枝から「子とろか、子とろか」「これにのれぇ これにのれぇ」と恐ろしい声でスルスルとつるべを降ろして通行人を脅かしていました。近所の子供達は「泣いたらつるべ下がりにとられる」とよく聞き分けて「利口もん」にしていたそうです。」 (室戸市教育委員会の吉良川町のパンフレットより)

Img_2601 坂上方向

「シチヤ」は「質屋」か? 聞くのを忘れた。坂上に農具、包丁を造る「鍛冶屋」があったというが。

Img_2603坂下方向

Img_2607 「いしぐろ」塀の家並み

上町は農家形の地割りが残り、家の回りにいしぐろと呼ばれる石垣塀を巡らせ台風の強風から守っている。

Img_2609 御田八幡宮 《地図》

御田祭は重要無形民俗文化財

Img_2610 説明板

Img_2613 細木家住宅

明治24年建築で、当初は呉服業だった。

Img_2615 武井家住宅

明治44年建築、米穀商と遠洋漁業。

Img_2616下町の商家

Img_2623 熊懐家住宅

大正11、12年の建築で、昭和40年頃まで郵便局だった。

Img_2627 上町の井戸

下町には屋敷内に井戸があり、水を得にくい上町では共同使用、管理の井戸が多かった。

Img_2647 中山峠越えの遍路道

Img_2651 石畳が残る。

Img_2656 峠近くあたりから

Img_2662 峠の最高点あたり

標高は110m位らしいがけっこう上った気がする。

Img_2665 下って国道へ

Img_2666 国道の手前

人とカメラに慣れしているのか逃げもせず、じっとこちらを見つめて(睨んで)いる。ぺルシャ猫か?

Img_2672 大師堂・大師霊跡碑(右奥) 《地図

大師修行の地。南方50mの海岸に霊石大岩があり、上部の窪みの中の霊水がゆっくり右旋回しているといい、大師が法衣を洗い清めた跡と云い伝う。左の岩のうちの一つだろうか?

Img_2677 堂内

Img_2692 十一面観世音菩薩堂

Img_2693 国道を横切って十一面観音を拝みに行ったが対面できず。

Img_2698 ミニ遍路駅奈半利

何だか雑然としている感じ。

Img_2702 三光院

Img_2704 八幡宮

Img_2710 奈半利町の町並み

「オットピン」なんて薬の幟が立っている薬屋さん。薬で立たせるのは・・・・。興味のある方は自分で調べるように。

Img_2713 竹崎家住宅

Img_2714 説明板

Img_2716 浜田家

Img_2717 説明板

Img_2722 野村家

Img_2721 説明板

Img_2718 斉藤家

Img_2719 説明板

Img_2726 二重(ふたえ)柿

内皮と外皮の二重。

Img_2727 説明板

Img_2730 藤村製絲(株)の繭蔵 《地図

Img_2729 説明板

Img_2736 高札場

ここから東洋町野根に「野根山街道」が通じている。

Img_2737 説明板

Img_2738 旧家の廃屋か。

Img_2741 土佐日記那波泊碑(奈半利川橋の手前の警察署の前) 【ルート地図】の⑤

紀貫之は都への帰途、奈半利で二泊し、室津港へ向う。

Img_2743 奈半利橋から二十三士公園(正面川岸)・二十三士温泉(正面・2013年9月20日で閉店) 《地図

|

« 四国遍路道(高知県-3) | トップページ | 四国遍路道(高知県-5) »

「旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/161343/42745871

この記事へのトラックバック一覧です: 四国遍路道(高知県-4):

« 四国遍路道(高知県-3) | トップページ | 四国遍路道(高知県-5) »