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2008年11月 3日 (月)

四国遍路道(高知県-9)

2008年10月22日

Img_3382 高知屋・・・県道278号・・・竃戸神社・・・長浜川の切り抜き・・・新川川橋・・・県道279号・・・34番種間寺・・・若宮八幡宮・・・恵比寿神社・・・涼月橋・春野神社・新川の落とし・・・仁淀川大橋・・・(国道56号)・・・(高知自動車道)・・・高岡町軍人墓地・・・流汗坂(八丁坂)(上の写真)・・・35番清滝寺・・・(高知自動車道)・・・三島神社・・・土佐市役所・・・長池地蔵・・・県道39号・・・弥九郎橋(波介川)・・・宇佐坂・塚地峠・・・県道23号・・・福島戎神社・・・龍の串の渡し跡あたり・・・宇佐大橋(浦ノ内湾)・・・横浪スカイライン(県道47号)・・・竜の浜・・・36番青龍(しょうりゅう)寺・・・36番奥の院不動堂・・・国民宿舎土佐

 遍路宿の朝は早い。静岡のOさんは6時の朝食で出発した。こちらも7時過ぎには宿を発った。新川川沿いに西に少し行くと右へ高知競馬場への道がある。7、8年前までは札所巡礼ならぬ地方競馬巡礼をやっていて、この競馬場にも来たことがある。「ハルウララ」で一時盛り上がったが今はどうなのか。まあ客もまばらでよく存続している方だろうが、近い将来廃止になるのでは。

 34番の奥の院に寄ってから34番種間寺への予定だったが、宿が取れず36番青龍寺まで行くことになったので、奥の院はカットして34番種間寺へ向う。長浜川の「切り抜き」あたりで、後ろから「おはようございます」と外人娘遍路Nさんが追い抜いて行った。昨日は高知屋に泊まったのだろうか。ちょうど小学校の通学時間で生徒が5.6人珍しがって後を追い話しかけている。(もちろん日本語で) Nさんも日本語で応対し、何かの英語を教えている。いい光景だ。遍路道に入る所をそのまま県道を進んでしまったようで、ちょっと遠回りをしたようだ。地蔵さんが並ぶ辻で、農作業中のおじさんから「前の人が道を間違えると、後ろも間違える。」と(方言)でいわれた。確かに高知屋を後に出た中年二人連れの歩き遍路が前を行っている。

 種間寺で一休みして、西へこれも野中兼山の手がけた涼月橋の新川の落とし、兼山を祀る小さな春野神社を過ぎ、国道56号をくぐって仁淀川大橋を渡る。こっち側は歩道がついているが、仁淀川の堤を歩いてきた二人連れは反対側の車道を歩いている。車の通行量も多く危ない感じだが、意に介せずといった様子で長い橋を平然と足早に渡って行く。きっとお大師さんと一緒だから平気なのだろう。仁淀川を渡って川沿いに行くか、一本西側の国道56を行こうか迷ったので堤防上で休憩しながら様子を見て考える。二人連れはそのまま国道を行った。Nさんは川沿いに、後から来た一人も川沿いだ。こっちも川沿いを歩き始めたがどうも心配で、途中からそれて国道を行くことにした。国道も工事中で分かりにくかったが、電柱の小さな遍路道シールを頼りになんとか35番清滝寺近くの高知自動車道をくぐり、八丁坂の坂下に着いた。坂の途中で二人連れ遍路が休憩している。山門近くの急な所を流汗坂と呼ぶようだ。山門をくぐり急な石段を上り、汗を拭き拭き本堂の石段を上って行くと、後ろから声が掛かった。静岡のOさんだった。参拝を終えて36番に向う所だった。こっちも時間的には順調にきているようだ。

 来た道を引き返し、高岡の市街地のスーパーでパンを買って土佐市役所のロビーで昼飯だ。市街地を抜け、県道39号を波介川を渡り西へ、塚地峠へ向う。ゆるやかに上って塚地峠越えの遍路道と県道の塚地坂トンネルへの分岐の休憩所で小休止。先に来ていた二人のうち一人は遍路道へ入り、一人はトンネルへと向った。折角、遍路道が残っているのになぜトンネルを抜けるのか。少し距離は長く、上りもきついが天気も良くもったいない。塚地峠へは宇佐坂を上って行く。この道は宇佐浦と清滝寺のある高岡を結ぶ交易の道としてにぎわい、宇佐からは「かつおの夜売り」の道、「塩の道」でもあった。高岡からは米や生活物資が運ばれた。峠あたりからは下に宇佐漁港が望める。

 宇佐漁港へ下り、海岸沿いに進み宇佐大橋を渡る。長い橋だが浦戸大橋に比べれば半分以下の長さだ。浦ノ内湾が奥に長く伸びている。横浪スカイラインを竜の浜の先で36番への道に入る。前から参拝を終えた静岡のOさんがやって来た。今日は近くの三陽荘?に泊まるそうだ。こちらはこれから青龍寺から奥の院の不動堂まで上らねばならない。仁王門をくぐり、滝の行場を横に見て石段を上ると本堂だ。お堂の拭き掃除をしている女性にここから奥の院へ直行する道を教わり、薄暗い急坂を上って奥の院不動堂へ向った。不動明王を拝み、参道を少し下って右に入るとすぐに国民宿舎土佐に出た。疲れてきた足には奥の院のすぐそばを今夜の宿にしておいて正解だった。海の見える露天風呂もあり、設備もいい。食堂は観光客の方がお遍路より多く食事も良かった。明日は雨らしい。仏坂不動尊へ山道を越えるが大した降りでなければよいが。

  【ルート地図

  写真をクリックすると拡大します。

Img_3325 竈戸神社

Img_3333 長浜川(唐戸)の切り抜き

烏山を切り抜き新川川を長浜川につなぎ、浦戸湾と結んで仁淀川上流の物資を高知城下へ運んだ。野中兼山の手がけた工事の一つ。正面が切り抜いた所か。

Img_3327 説明板

Img_3340 地蔵さん

種間寺への遍路道沿い

Img_3341 新川川橋の脇

Img_3343 新川川橋から

Img_3346 34番種間寺 【ルート地図】の①

この寺は安産の守り仏で、底の抜けた柄杓がたくさん納められているというが見当たらず。「種」から「安産」なのだろう。

Img_3347 本堂

Img_3348 大師堂

Img_3349 若宮八幡宮(種間寺のそば)

Img_3351 遍路道から

Img_3352 恵比寿神社

Img_3356 涼月橋(メガネ橋) 【ルート地図】の②

Img_3355 説明板

Img_3361 「新月の落とし」説明板(涼月橋の下で流れが早くなっている。)

ここから新川川、長浜川の切り抜きを通って浦戸湾へ物資が運ばれたのだろう。

Img_3359 春野神社(涼月橋のそば)

土佐藩初期の家老野中兼山を祀る。

Img_3367 仁淀川大橋から

石鎚山が源流の「神河」と呼ばれた124kmの大河。

Img_3368 仁淀川次郎兵衛の碑(橋を渡った所)

江戸時代の力士だそうだ。

Img_3373 35番清滝寺へ

山の中腹にある。

Img_3376 八丁坂(流汗坂) 清滝寺へ上る坂。【ルート地図】の③

坂が長さ8丁続くのか、8つの坂のことか? 流汗坂は別名か8つの坂のうちの一つか。

Img_3384 35番清滝寺仁王門 《地図

Img_3387 天井画(仁王門)

Img_3385 説明板

Img_3389 本堂

この寺には平城天皇の第3皇子の高岳親王の逆修塔(生存中に建てる墓)がある。薬子の変に連座して土佐に下向し、この寺で修行し唐に渡り、さらに天竺へ向い、途中で虎に喰われてくたばったらしい。高岳親王を四国遍路の祖とする説もあるとか。

Img_3390 本堂横の清滝

大師が金剛杖を突くと清水が湧き出し滝になったという。

Img_3392お茶堂の泣き(涙)大師像

本堂前の休憩所内

Img_3398 三島神社 《地図

Img_3401 長池地蔵

Img_3402 ここにも名無しの地蔵さん

Img_3408 塚地峠へ

Img_3412 休憩所(右側)

真っ直ぐ県道を行けば塚地坂トンネルをくぐり宇佐漁港に出る。

Img_3414 大師の泉(休憩所)

Img_3415 塚地峠への上り口

Img_3420 宇佐坂の石畳 【ルート地図】の④

宇佐漁港から高岡へカツオや塩を運んだ道だ。

Img_3421 塚地峠へ上って行く。

Img_3422 薄暗い木立の中を上る。

Img_3428 どれが「手やり石」やらはっきりせず。

Img_3430 宇佐漁港が見える。その向こうの岬に36番青龍寺がある。

Img_3431 塚地峠からの下り

Img_3436 ユニークな顔の地蔵さん

Img_3439 安政津波の碑

この津波は大きかったようであちこちに碑が立つ。

Img_3438 説明板

Img_3440 宇佐大橋(645m・昭和48年竣工)(正面奥) 《地図

昔は「龍の串の渡し」で浦ノ内湾を渡っていた。大師が青龍寺に渡るとき八人の船頭が案内したということで、この渡しの権利はその子孫が受けついできたという。渡しは有料だったのか? 橋が出来て利権は消滅してしまって船頭の子孫一族はどうなったのか? まあ、どうでもいいことだが。このあたりに渡し跡の碑があるというが見逃す。

橋は便利だが高さと長さが難儀なので、「しんどい橋」と呼ぶそうだ。

Img_3443 浦ノ内湾(宇佐大橋から)

Img_3455 36番青龍寺 《地図

大師の作という梵字像の波切不動明王が本尊。

Img_3456 三重塔

Img_3458 本堂

Img_3459 大師堂

Img_3461 奥の院不動堂へ

Img_3463 寺の参道なのに鳥居が立っている。神仏習合時代には当たり前のことだったのだろう。

Img_3464 奥の院不動堂 【ルート地図】の⑤

履物を脱いでお参りする習わしでスリッパが置いてあるそうだが気がつかなかった。土足でお参りしたのでバチがあたるかも。

Img_3465 説明板

Img_3470 不動明王

こちらは文字ではなくちゃんとした不動像だ。

Img_3472 宇佐漁港方向

国民宿舎土佐から

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