尾道市の坂-2
2009年2月9日
尾道駅・・・東御所通り・・・住吉神社・・・薬師堂通り・・・(山陽本線)・・・荒神社・・・福善寺・・・御袖天満宮・・・大山寺・・・れんが坂・愛宕祖霊殿・・・持善院・西国寺・金剛院・・・久保八幡神社・・・正念寺・・・西郷寺・・・浄土寺・海龍寺・・・海徳寺・・・八坂神社・・・尊光寺・・・浄泉寺・・・常称寺・・・おのみち映画資料館・・・おのみち歴史博物館・・・信行寺・・・奉行所跡・・・尾道駅(山陽本線)→福山駅・・・福山城・・・福山駅(新幹線)→新大阪駅(地下鉄御堂筋線)→天王寺駅(JR大和路快速)→奈良駅
昨日の続きの古寺巡りの坂道散歩です。尾道駅から海岸沿いを歩く。ちょうど通学時間帯で向島からの渡船から生徒たちが降りてくる。中学、高校生か、ここから学校まではかなり離れているようだ。住吉神社の先で薬師堂通りに入る。市役所の所にあった薬師堂は今は跡形もないらしい。山陽本線をくぐり、福善寺、御袖天満宮へ。映画の階段落ちシーンのロケにも使われた、急で長く幅の広い石段は誰も通ってなく独り占めで気分がいい。天満宮の隣りの大山寺境内から下って、福善寺の墓地沿いを少し上るとれんが坂(上の写真)の下りとなる。坂下で西国寺の参道の坂の途中に出る。大ワラジの山門をくぐり、西国寺山(116m)中腹の三重塔まで上る。
久保八幡神社へ下り、正念寺境内から山門を抜け西郷寺へ。境内で関東から10年ほど前に尾道に移ってきてこの寺に縁を持ったという女性としばし話す。この地が気に入っているようでなんとなく安心した心持ちになった。山陽本線沿い坂を下ると浄土寺で広い境内には参拝客も多い。隣りの海龍寺に寄り、浄土寺脇から坂を上って海徳寺の先の見晴らしのいいあたりまで上ってみた。このまま上ると浄土寺奥之院のある浄土寺山(178m)まで行けるようだ。
海徳寺から下って山陽本線をくぐり、哀れで粋な話の「かんざし灯籠」の立つ八坂神社から尊光寺、浄泉寺、常称寺へと進み、海岸通りのおのみち映画資料館に寄ってみた。尾道がロケ地だった映画の写真が並んでいる。「集金旅行」なんて子どもの頃に見た懐かしい映画(随分ませたガキだったのだろうか?)もここがロケ地の一つだったとは知らなかった。500円の入館料はちと高い気もしたが、すぐ近くのおのみち歴史博物館にも入れるというから元は取れると思って行ってみたがここは期待はずれ、旧尾道銀行本店だったという建物はともかく、展示品の質、量とも博物館の名をつけるのはおこがましいという代物だった。
尾道から福山に向う。備後地方最大の都市で駅前が福山城だ。尾道城と違い、れっきとした本まもんの城だ。城内は博物館になっているが、ちょうど月曜で休館日で入れず。普通、城は美術館、博物館などと違って一般の観光客も多く訪れるので毎日、天守まで上れるようになっている所が多いのだが残念だ。櫓などが残る福山城公園をグルッと回り、芦田川の川底に埋もれていた中世民衆の町「草戸千軒町」の出土品が展示されている広島県立博物館も休館日なので、予定より早く奈良に向った。
【地図】
写真をクリックすると拡大します。
朝の通学、通勤時間で2隻で尾道水道を往来している。
大人60円・小人30円で運航時間は「ひんぱんに運航」とある。なまじ橋を架けるよりは渡船の方が便利なように思えてきた。
一番小さそうな石に挑戦してみようかと思ったが、腰でも痛めたらやばいので止めといた。
薄れ消えかけていて読みづらい。
菅原道真が大宰府に流される途中で尾道に立ち寄り、この岩に腰を掛けて休んだという伝承だろう。
腰掛岩の脇からいい感じの石段を上ったら上は福善寺の境内だった。
映画「転校生」の階段落ちのロケ地。
この土地の人たちの親切で暖かい扱いのお礼に菅原道真が服の袖を切って渡したことに由来するという。
大山寺(たいさんじ)
天神坊と呼ばれ、隣の御袖天満宮と縁の深い寺。左の鐘つき堂の前には天神さんゆかりの梅の花が咲いている。右は日限地蔵堂
れんが坂(坂下方向) 西国寺門前の道から南西に福善寺の墓地、大山寺、御袖天満宮の方へ上る坂。
レンガ風の路面なのでこの坂名で呼ばれているのだろう。尾道市のHPの西国寺の所には「蓮花坂」と表記されているが当て字だろう。
坂下で西国寺へ上る坂に出る。
西国寺山門へ
右上に三重塔
正念寺山門
地蔵堂の前が尾道随一という「延命水」か
観音さんのようにも見えるが
西郷寺山門
堂内に「泣き龍天井」がある。
小説「姿三四郎」のモデルという柔道家西郷四郎の像(浄土寺の近く)
浄土寺の末寺の吉祥坊(廃寺)で病気療養していた。現在の浄土寺阿弥陀堂の本尊阿弥陀如来像は四郎の吉祥坊での念持仏だったという。
右はJR山陽本線、正面は新尾道大橋
右が浄土寺
浄土宗の寺と思いきや真言宗だった。足利尊氏が九州平定や湊川の合戦の際、戦勝祈願をした寺。
時宗では尾道地方第一の古道場。
右が千光寺山、左奥上に尾道水道
かなわぬ恋に井戸に身を投げた貧しいお茶子が、「かんざしをください」と訴える幽霊となってこの大銀杏の下に出るようになった。哀れんだ人々がこのかんざし灯籠を建て奉納し霊を慰めた。
現代風の建物でなじめない。
以前は広い縁側で昼寝ができ、「昼寝寺」と親しまれていたという。
常称寺山門
ここも本堂との間を国道と山陽本線が通る。
おのみち歴史博物館(旧尾道銀行本店)
展示品は少なく内容もいまいちだ。「歴史博物館」ではなく、「資料展示室」に名称変更すべきと思うが。
奉行所跡あたりは『山陽道』でも歩いた。 尾道駅(山陽本線)→福山駅福山城(新幹線・山陽本線福山駅前)
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