« 四国遍路道(香川県-8) | トップページ | 鐘撞堂山・円良田湖 »

2009年4月 5日 (日)

四国遍路道(香川県-9)

2009年3月16日

Img_0003_2 ながお路・・・(北向地蔵)・・・(椰木神社)・・・一畑御坊宗林寺・・・塚原橋(鴨部橋)・・・一心庵・・・前山ダム・・・前山おへんろ交流サロン・・・女体宮の一の鳥居・・・来栖神社・・・来栖渓谷・・・譲波休憩所・・・太郎兵衛館・・・女体山・・・胎蔵峰(88番奥の院)・・・88番大窪寺・厄よけ坂(バス)→長尾駅(琴電長尾線)→瓦町駅

 県道3号を南に、塚原交差点から鴨部川沿いの旧道に入る。前山ダムの手前から入る遍路道はあるが前山おへんろ交流館に寄りたいのでダム沿いを進む。ちょうど8時で開館したところだった。遍路資料などを見るべき物は豊富だが、先を急ぎたい気分もありなんとなく落ち着かない。「四国八十八ケ所遍路大使任命書」とバッジをいただく。(別に欲しくはないが無料なので) 

 女体宮の一の鳥居の先から遍路道に入る。来栖神社、来栖渓谷を過ぎ、標高500mほどの太郎兵衛館で車道に出てしばらく行くと女体山越えの上り口に出る。陽当たりのいい所で一休みして大窪寺からのコースを考える。当初は10番の切幡寺へ下ろうと思っていたがやっぱり右足の脛が痛く、下りの方が体重がかかるせいか痛む。おへんろ交流サロンでけっこう時間を食ったこともあり、大窪寺からはバスで長尾駅に戻ることにする。

 そうと決まれば時間はたっぷりある。天気もいいしゆっくりと最後の女体山越えを楽しむことにする。(上の写真) たいしたこともなく越えてしまいそうだと思っていたら最後の急な岩登りが待ち構えていた。遍路道は最後までいろんな仕掛けで飽きさせず、楽しませて(苦しませてか)くれるシステムだと感心している場合ではない。両手を使い岩をよじ登りたいが杖がじゃまになり、リュックの重さでバランスも悪い。わずかな登りだが岩にへばりつくようにしながら、なんとか青木神社女体宮の小祠と休憩所のある山頂(774m)にたどり着く。

 ここから大窪寺まではかなり下って行く。ゆっくりと名残を惜しみながら慎重に下る。途中奥の院の胎蔵峰に寄るがまだまだ時間は早い。女体山と大窪寺の屋根が望める展望台で高松のビジネスホテルを予約し、椅子で昼寝だ。風は強いが陽射しが暖かくて気持ちがいい。大窪寺へ下ると富山県のご老体遍路がいる。WBCの日本対キューバ戦を少し見てから宿を出て、女体山越えではなく車道を歩いてきたそうだ。バス停を確認しに茶屋が並ぶ方へ下りて行くと、ニ天門近くで厄よけ坂の案内板を見つけた。ただの石段だが88札所の結願寺で新しい坂と出会えてよかった。13時30分のコミュニティバスを長尾駅近くで下り、琴電で瓦町へ出て1回目の四国遍路道歩きの打ち止めとした。

  【ル-ト地図】(705→711)

 写真をクリックすると拡大します。

Img_9944 一畑御坊宗林寺 《地図

案内道標には「俳諧の里」とある。「弁慶の馬の墓」柱が立つ。

Img_9964 説明板(高地蔵の所のもの)

Img_9947 山頭火句碑(宗林寺参道入口)

「しぐるるや しぐるる山へ 歩み入る」

「うしろ姿の しぐれて ゆくか」

Img_9949_2 石灯籠

Img_9953 釈迦堂・供養塔・道標

Img_9951 釈迦の石像は珍しい

Img_9950 説明板

Img_9961 遍路休憩所

Img_9956周辺案内図

Img_9959 一心庵

【ル-ト地図】の705

ここで各地からの出張接待が行われたという。

Img_9960 説明板

Img_9962 高地蔵・大師堂

【ル-ト地図】の706

Img_9965 高地蔵

文久元年(1861)の建立で高さ4m」

Img_9963 説明板

Img_9970 道標

「是より大窪寺まで二里半」

Img_9969 説明板

Img_9972前山ダム

【ル-ト地図】の707

昭和50年3月鴨部川に、洪水調節、流水の正常な機能の維持、上水道用水の供給を目的として建設された多目的ダム。

Img_9973 遍路道案内板

Img_9974前山おへんろ交流サロン 《地図

Img_9976 女体宮の一の鳥居

前山ダムの建設で湖底に沈んだ女体山山頂の青木女体宮参道の一の鳥居をここに移設。

Img_9975説明板

Img_9978 磐根橋の銘石

湖底に沈んだ磐根橋の銘石

Img_9977 説明板

Img_9979 来栖神社

Img_9983 来栖渓谷

渓谷というほどではないが。

Img_9985 鴨部川源流付近

Img_9989 いったん下って女体山を目指す。

Img_9992 太郎兵衛館

【ル-ト地図】の708

猟師とも修験者ともいわれる太郎兵衛の名がこのあたりの地名になっている。

Img_9991 由来

Img_9993 古大窪(ふろくぼ)

大窪寺は初めはこのあたりに創建された。

Img_9994 女体山への上り口

Img_0007 岩を上って下方向

Img_0008 あと一息だ

Img_0010 青木女体神社の祠

地域の守り神として、 雨乞いの神として農家の崇拝が厚い。

Img_0013 女体山山頂

Img_0015 女体山山頂の休憩所 

【ル-ト地図】の709

Img_0019 88番奥の院胎蔵峰へ

Img_0022 奥の院 胎蔵峰

【ル-ト地図】の710

お堂というよりは小屋だ。左に不動明王像、その少し右上に着飾っている観音像。少し先の後ろの岩盤に迫割禅定の行場があるが、崩落の危険があるためロープが張られ閉鎖されている。

Img_0023 不動明王

Img_0024 観音さん

Img_0025 奥の院の中

Img_0028 展望台から

あの峰を越えてきたのだ。

Img_0027 展望台から

右下に88番大窪寺の屋根が見える。

Img_0030 88番大窪寺大師堂 

【ル-ト地図】の711

Img_0031 宝杖堂

Img_0037 ニ天門

八十八番結願所の石柱が立つ。仁王門と鐘楼は大師堂の西側にあったのを見逃がした。

Img_0043 厄よけ坂(上り口)

すぐ左に曲がって上る石段坂。

Img_0042 説明板

Img_0044 坂上方向

不動尊の方へ上って行く。

Img_0045 坂上の不動尊の石柱

Img_0046 厄よけ不動明王と本堂(左)

Img_0033 阿弥陀堂

右下に山頭火句碑

Img_0034 山頭火句碑

「ここが打留の水があふれている」

Img_0048 コミュニティバス

一律200円は安い。

Img_0049 琴電

長尾駅→高松築港駅行き

|

« 四国遍路道(香川県-8) | トップページ | 鐘撞堂山・円良田湖 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

 雲辺寺の雪には少しびっくりしましたが、さほどつらい思いはせずに登れました。かえって荒天でも歩ける自信も少しはつきました。
 歩くにはもってこいの季節になってきました。2巡目の計画を立てていますが、札所以外にもあちこち寄りたい所が多く、どうも欲張り過ぎてなかなかまとまりません。なんとか連休明けには旅立ちたいとは思っていますが。
 Oさんも秋に結願したら、またすぐに巡りたくなるかも知れませんよ。どうがお元気で88番まで打たれますよう祈っております。

投稿: Oさんへ(坂道散歩から) | 2009年4月20日 (月) 16:37

88箇所お参りご苦労様でした
楽しく読ませて頂き、参考になります
雲辺寺では、雪になったようで大変な思いで歩いたのではないですか?私も3月15日に松山から歩き始めました
一週間後に出発したものですから、残念ながら会う機会がありませんでした!
今回も善通寺までの区切り打ちとなり今年中には結願したいと思っています
坂道散歩を読ませて頂いて、無事満願できるよう又、SLOPE WALKERさんを見習い少しでも欲張って遍路の道沿いの歴史に触れ合って歩きたいと思います
今後も坂道散歩の読者として楽しませていただきます
ありがとうございました!

投稿: 静岡県のOです | 2009年4月20日 (月) 14:22

スキャルピング道

投稿: スキャルピング道 | 2009年4月 5日 (日) 09:23

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 四国遍路道(香川県-9):

« 四国遍路道(香川県-8) | トップページ | 鐘撞堂山・円良田湖 »