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2009年4月16日 (木)

巡礼坂・吉見観音・ポンポン山

2009年4月13日

Img_0698 東松山駅(東武東上線)・・・下沼公園(女沼)・福聚寺・・・東松山市ウオーキングセンター・・・市の川橋(市野川)・・・岩室観音・松山城跡・巌窟ホテル高荘館跡・・・吉見百穴・・・大沼・・・天神沼・・・横見用水路・・・(吉見中学校)・・・息障院(源範頼館跡)・・・横見神社・・・巡礼坂・黒岩配水場・・・吉見観音(岩殿山安楽寺)・・・八丁湖・・・黒岩横穴墓群・・・高負彦根神社・ポンポン山・・・県道171号(今泉東松山線)・・・八坂神社・北向地蔵・・・龍性院・・・(吉見百穴)・・・市の川橋・・・東松山駅

 古代からの史跡と豊かな自然が残る比企丘陵の吉見町の坂道散歩です。日本スリ-デ-マーチの時は賑わう東松山駅に久しぶりに降ると駅庁舎は新しくなっていた。下沼公園を通る遊歩道を抜け、市の川橋を渡ると吉見町に入る。正面の小高い丘が松山城跡で市野川が堀の役割を果たしていたようだ。その崖下に岩に挟まれた岩室観音堂、その隣りには奇妙な「巌窟ホテル高荘館」、道路を挟んで吉見百穴と見るべきものが多く時間がかかる。吉見百穴の下部の横穴墓は地下軍需工場に転用のため破壊され無惨で痛々しい。まさに空虚だ。

 大沼、天神沼から広い道を北東に向い、横見用水路沿いに進むと吉見中学校の北に息障院がある。落ち着いた佇まいの、品のいい感じの寺でゆったりした気分になる。このあたりは御所という字名で源範頼の館があった所という。北の横見神社前から西へ向うと巡礼坂(上の写真)の上りとなる。この道は坂東三十三所の巡礼道だったが今は廃道に近い感じだ。昔は坂上の黒岩配水場の所を真っ直ぐに突っ切って進み11番札所の吉見観音へ通じていたのだろう。

 吉見観音脇を上って下ると八丁湖公園へ出る。静かな湖畔沿いを半周して黒岩横穴墓群から公園を抜けてポンポン山へ向う。山といっても高負彦根神社の裏の小高い岩場で、東の荒川方向に田園風景が広がっている。ここを今日の終点として、八丁湖公園の北側から、吉見観音の西側を下り県道171号に出て西方向に行き、北向地蔵から南に入り、龍性院から吉見百穴に出て朝来た道を東松山駅に向った。

  【ルート地図

  *参考:『吉見町の観光・文化財

  写真をクリックすると拡大します。

Img_0796 東松山駅

Img_0622 下沼公園(女沼)

正面は中の島の弁天堂

松山小唄「・・・恋の上沼下沼あたり くるり日傘の紅が散る・・・」 2つの沼を結ぶ夢小路を通り、上沼(男沼)の松山神社と、下沼の弁天様を参拝すれば2人の恋も成就するとか。

Img_0620 説明板

Img_0625東松山市ウオーキングセンター

Img_0626 市の川橋から

松山城跡(正面の丘)、岩室観音堂(中央左)

Img_0793 岩室観音(比企西国三十三所の第三番札所)

弘法大師が観音像を刻み、ここの岩窟に納めたという。京都の清水寺観音堂と同じ、懸造りの建築様式。

Img_0630 龍性院の説明板

Img_0635 四国八十八札所の本尊を模した石仏。これを拝めば88箇所を巡拝したのと同じ功徳があるとされているが、そんな安直なことは大師は認めないだろう。

Img_0631吉見町の説明板

Img_0633 堂の後ろから松山城跡に上る道だが、今は通行止めになっている。(大沼へ向う城跡沿いの坂の坂上あたりから入れる。) 平成20年(昨年)すでに国指定であった菅谷館跡(嵐山町)に、杉山城跡(嵐山町)、小倉城跡(ときがわ町・嵐山町・小川町)が加わり、比企城館跡群として国指定史跡となる。

Img_0641 説明板

Img_0794 巌窟ホテル高荘館跡

高橋峰吉翁が手堀で築いた人工名所。ホテルとして営業していたのではなく、「巌窟掘ってる」から。詳しくは『吉見見聞録』で 。

ずっと横穴墓の一部と思っていた。以前はこの前に巌窟売店もあったそうだ。

Img_0643 吉見百穴(ひゃくあな) 【ルート地図】の①

古墳時代後期から終末期(6C末~7C末)の横穴墓群。現在確認できる横穴は219基。安閑天皇の時に設置された横渟屯倉(よこぬみやけ)に伴い、移住してきた渡来系の壬生吉志(みぶきし)氏などがもたらした墓制と推測されている。ヒカリゴケが自生している横穴墓もある。

Img_0644 説明板

Img_0660 横穴墓内の棺座

ここに遺体を置いた。

Img_0646 地下軍需工場(中島飛行機)に転用された横穴墓

数十基の横穴墓が破壊された。先祖の墓を壊したりするから戦争に負けるのも当然。まあ、そうでなくても負けていただろうが。これじゃ先祖の霊も浮かぶ瀬もなしだ。

Img_0650 東西にかなり広く掘られている。

Img_0666 石仏

大沼への道で

Img_0669 大沼

百穴湖とも呼ばれ、冬はバードウォッチングが楽しめるそうだ。

Img_0672 天神沼

沼辺に天神さんのお堂か祠でもあるのか(あったのか)、見当たらず。

Img_0677 息障(そくしょう)院 【ルート地図】の②

源頼朝の異母弟の範頼(のりより)の館があった所と伝え、大字「御所」という地名になったという。息障院はかつては安楽寺(吉見観音)と敷地続きで一体化していた。寛永年間(1624~44)に当地へ移った。

Img_0680 説明板

Img_0681 本堂

「息障」は平将門調伏の護摩を修した功により下賜されたというが、どういう意味なのか?

Img_0682 地蔵堂

茅葺きの屋根が美しい。

Img_0686 源範頼の館の空堀跡か

Img_0688 横見神社の森

Img_0689 横見神社

延喜式内社で旧八ヶ村の鎮守

吉見は古代は横渟(よこぬ)といい、それが横見になり、吉見となった。明治29年に横見郡が比企郡に編入された。

Img_0692 巡礼坂の上り口 【ルート地図】の③

左に小堂、右に供養塔、地蔵などが並ぶ。坂東三十三所第11番の吉見観音への巡礼道の坂。

Img_0693供養塔、地蔵

Img_0694 巡礼坂(坂下から)

ここに道があるのを知らないと入りにくい。

Img_0696木々が覆う暗い道

Img_0700 坂下方向

Img_0703 上は扉が閉まっているようだ。

Img_0706 黒岩配水場で行き止まり

Img_0709 手前で左に折れて上る。

Img_0714 吉見観音(岩殿山安楽寺)の三重塔が見えてきた。

Img_0716 吉見観音仁王門

坂東三十三所札所第11番

比企地方には、「比企西国三十三所」・「入比(にっぴ)三十三所」(入間郡と比企郡)がある。

Img_0728 仁王さん

正面奥が本堂

Img_0727 説明板

Img_0715吉見大仏と呼ばれている阿弥陀如来像(本堂前)

寛政3年(1791)の建立

Img_0718 子宝、子授けにご利益があるのだろう。

Img_0723 野荒しの虎(左甚五郎の作と伝える)

伝説:「昔、一頭の虎が田畑を荒らし村人を困らせたせていた。 ある夜、村人が総出で虎狩りをして、足を槍で突いたが虎の力は強く逃げられてしまった。村人が血の跡をたどってみると、お堂まで続いていて、欄間の虎の後足にたくさんの血がついていた。」

Img_0719 三重塔

源範頼が建立したが戦国期に北条氏との戦いで焼失し、寛永年間に再建した。

Img_0721 太子堂

聖徳太子を祀る。仏教を広めて寺院を建立し、土木事業を促進したということで、大工や物づくりをする人たちの信仰を集めた。

Img_0734 八丁湖へ下る坂

Img_0740 八丁湖

水田耕作用に造られた52000㎡の溜め池

Img_0750 案内図

Img_0745 ウグイス(中央上)

大きな声でさかんにさえずっているが、鳴き方はあまりうまくない。鶯ではないのだろうか?

Img_0756 黒岩横穴墓群(古墳時代後期~終末期)

吉見百穴より多く、推定500基以上あるという。近くには延喜式内社が3社(横見神社・高負彦根神社・伊波比神社)もあり、古代にはこの地域が政治的に重要な役割を果たしていたことを物語る。

Img_0751 説明板

Img_0758 公園内を抜けて

Img_0764 高負彦根(たかおひこね)神社 【ルート地図】の④

ここも延喜式内社。後ろが「ポンポン山」で、名前が面白いせいか、近くに「ポンポン山歯科医院」なんてのもある。

Img_0768 説明板

Img_0767 獅子封じ塚

柊は二代目

Img_0766 由来話

Img_0769 ポンポン山

ここの巨岩が高負彦根神社の神体だったのだろうか。足を踏んでも普通の音しかしないよ。

Img_0774 三猿庚申塔が立つ山頂

山といっても小高い岩の丘。

Img_0772 荒川方向

Img_0783 八坂神社

Img_0780 北向地蔵堂 【ルート地図】の⑤

Img_0781 説明板

Img_0782 北向地蔵

台石は観音霊場巡りの道標にもなっている。

Img_0786北向地蔵(正面方向)から下って龍性院への道

宝暦7年?の庚申塔

Img_0790 龍性院前の坂

Img_0791 龍性院

岩室観音はこの寺の境外仏堂

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