高野山町石道
2012年3月12日
金剛峰寺・・・壇上伽藍・1町石・・・大門・・・10町石・・・20町石・・・鏡石・・28町石・・・36町石・・(四里石)・・・展望台・・・53町石・・押上石・54町石・・・袈裟掛石・・55町石・・・矢立茶屋・・砂捏地蔵尊・・60町石・・・見守地蔵・・・63町石・・・三里石・72町石・・・85町石・・笠木峠・・・90町石・・・二里石・108町石・・・神田地蔵堂・・・115町石・・・白蛇の岩と鳥居・・・二つ鳥居・展望所・・121町石・・・古峠・124町石・・・六本杉峠・・136町石・・・144町石・一里石・・・大師像・・・150町石・・・雨引山分岐・・・156町石・・銭壺石・・道標・・・(158・159町石)・・・展望台・・・170町石・・・(新池橋)・・新池・・・勝利寺・・・179町石・・丹生官省府神社・180町石・・慈尊院・・・丹生橋(丹生川)・・・真田庵・・・伝真田の抜け穴(真田古墳)・・・対面石・・・谷本万寿堂・・・九度山駅(南海高野線)
雪の高野山から町石道を下る。弘法大師が母を訪ねて、九度山の慈尊院まで月に9度も下ったというの道だ。けっこうな距離はあるが1町(109m)ごとに町石が立ち、何せ下りだし世界遺産の参詣道でよく整備されていて、歩き安い快適な道だった。
【ル-ト地図】
*参考:『高野山町石道(和歌山県街道マップ)』・『高野山町石道』(わかやま観光情報)・ 『九度山町商工会』
写真をクリックすると拡大します。
うっすらと雪化粧の金剛峰寺
雪道を大門(右)に向かう。雪が舞い歩道は凍結していて歩きにくい。
大門 【ル-ト地図】の①
道路に設置してある温度計は「-4.6度」の標示。寒く冷たいはずだ。体の動きも鈍くなっている。
1町石(壇上伽藍前)から8町石は一般道にある。奥の院町石道は壇上伽藍(1町石)~奥の院(36町石)で、そこは昨日歩いている。
大門の前から山道の町石道に入り下って行く。それほどの積雪でもなく、凍結、ぬかるんだ道でもなく歩きやすそうだ。何せ1町(109m)ごとに町石がある世界遺産の道なのだから。そして少し下れば雪もなくなるだろう。 《地図》
右にカーブする所に9町石が立つ。
上って来ている。犬連れか兎か?
鏡石 《地図》
平らでもないし光ってもないようだが。
このあたりに一里石があるのだが見逃した。37町石~39町石は国道沿いにある。
母を守ってこの石を押上げた弘法大師の手形が残っているとか。
ここをくぐれば長生きだと。かなり狭い。スリムな私でもここをくぐるのはちょっときついか。岩が動いて挟まれてお陀仏となったら短命に終わってしまう。
手前の石段上に砂捏地蔵堂
弘法大師の作とか。
小さいので気づかずかなり通り過ぎ、引き返してもなかなか見つからなかった。
愛らしい地蔵が道中の安全・無事を見守ってくれるか。ありがたや、ありがたや。
その先に欠けた町石
眺望はない。
もう半分か、やっと半分か。
子安地蔵を祀り、旅人の休憩所にもなっていた。
応其池 《地図》
応其上人が丹生都比売神社の御供田である神田の里のために築造した溜池と伝わる。今はゴルフ場の敷地内。
神仏習合の神社に多い両部鳥居というが、屋根は付いていない。
丹生都比売神社へ下れるのだが遥拝のみ。
壺のような石かと思ってしまった。
すぐ先に小さな道標が立つ。
「右慈尊院 左山崎道」で直進する。
158町石と159町石は安達泰盛が二月騒動での犠牲者供養のために建立したものという。
163町石前から
新池 《地図》
勝負事祈願で勝利するか。世の中そんな甘いものではない。
弘法大師が慈尊院を開いた時、紀ノ川河畔の宮の橋付近に地主神として丹生都比売明神、狩場明神を勧請したのがその始まりであると伝える。
「狩場明神と空海」出会いの図
正面の石段を慈尊院へ下る途中に最後の180町石が立つ。
180町石から慈尊院
弘法大師は讃岐からここへ移り住んだ母のために月に9度、高野山から訪れたと伝える。それがこの地「九度山」の由来とか。
九度山といえば真田幸村、真田十勇士だ。九度山駅に向かいながらその史跡を訪ねる。
右に伝真田の抜け穴 《地図》
対面石 《地図》
今では弘法大師と母君と対面した所というが、本来は大師が槇尾明神と対面した所だそうだ。
電柱には真田十勇士だが、駅周辺の商店街はシャッター通りになっていて寂しい。九度山駅に着いた時にちょうど電車が発車してしまった。40分の待ち時間だ。腹も空いてきたし「真田いこい茶屋」に行ってみたが、閉鎖したのかやっていない。駅に引き返す途中の「谷本万寿堂」で、串だんごをほおばりながら、店の主人と世間話だ。時間の経つのは早い。次の電車に乗り遅れそうになって、あわてて駆け足で駅に向かった。
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