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2012年3月31日 (土)

高野山町石道

2012年3月12日

金剛峰寺・・・壇上伽藍・1町石・・・大門・・・10町石・・・20町石・・・鏡石・・28町石・・・36町石・・(四里石)・・・展望台・・・53町石・・押上石・54町石・・・袈裟掛石・・55町石・・・矢立茶屋・・砂捏地蔵尊・・60町石・・・見守地蔵・・・63町石・・・三里石・72町石・・・85町石・・笠木峠・・・90町石・・・二里石・108町石・・・神田地蔵堂・・・115町石・・・白蛇の岩と鳥居・・・二つ鳥居・展望所・・121町石・・・古峠・124町石・・・六本杉峠・・136町石・・・144町石・一里石・・・大師像・・・150町石・・・雨引山分岐・・・156町石・・銭壺石・・道標・・・(158・159町石)・・・展望台・・・170町石・・・(新池橋)・・新池・・・勝利寺・・・179町石・・丹生官省府神社・180町石・・慈尊院・・・丹生橋(丹生川)・・・真田庵・・・伝真田の抜け穴(真田古墳)・・・対面石・・・谷本万寿堂・・・九度山駅(南海高野線)

 雪の高野山から町石道を下る。弘法大師が母を訪ねて、九度山の慈尊院まで月に9度も下ったというの道だ。けっこうな距離はあるが1町(109m)ごとに町石が立ち、何せ下りだし世界遺産の参詣道でよく整備されていて、歩き安い快適な道だった。

   【ル-ト地図

参考:『高野山町石道(和歌山県街道マップ)』・『高野山町石道』(わかやま観光情報)・ 『九度山町商工会

  写真をクリックすると拡大します。

Img_4222 うっすらと雪化粧の金剛峰寺

 

Img_4226 雪道を大門(右)に向かう。雪が舞い歩道は凍結していて歩きにくい。

 

Img_4229 大門 【ル-ト地図】の①

道路に設置してある温度計は「-4.6度」の標示。寒く冷たいはずだ。体の動きも鈍くなっている。

 

Img_4308 町石道概略図

1町石(壇上伽藍前)から8町石は一般道にある。奥の院町石道は壇上伽藍(1町石)~奥の院(36町石)で、そこは昨日歩いている。

 

Img_4230 大門の前から山道の町石道に入り下って行く。それほどの積雪でもなく、凍結、ぬかるんだ道でもなく歩きやすそうだ。何せ1町(109m)ごとに町石がある世界遺産の道なのだから。そして少し下れば雪もなくなるだろう。 《地図

右にカーブする所に9町石が立つ。

 

Img_4234 10町石(右)

 

Img_4239 小橋を渡る。

 

Img_4252 20町石

町石と里石のかたち

 

Img_4256 時折木々の間から雪景色も楽しめる。

 

Img_4265 靴跡と小動物の足跡

上って来ている。犬連れか兎か?

 

Img_4273 鏡石 《地図

平らでもないし光ってもないようだが。

 

Img_4272 説明板

 

Img_4282 30町石

 

Img_4291 眺め

 

Img_4300 36町石あたりで国道に近づく。

このあたりに一里石があるのだが見逃した。37町石~39町石は国道沿いにある。

 

Img_4306 展望台から龍門山、飯盛山方向

 

Img_4309 小さな石地蔵がいくつも木の根元に祀られている。

 

Img_4311国道を横切り下って行く。

 

Img_4322 雪景色は終わったようだ。

 

Img_4325 新旧の53町石が並んでいる。

 

Img_4327 説明板

 

Img_4330 押上石

母を守ってこの石を押上げた弘法大師の手形が残っているとか。

 

Img_4332 説明板

 

Img_4342 袈裟掛石(くぐり石)

ここをくぐれば長生きだと。かなり狭い。スリムな私でもここをくぐるのはちょっときついか。岩が動いて挟まれてお陀仏となったら短命に終わってしまう。

 

Img_4341 説明板

 

Img_4344_2 時折眺望が開ける。

 

Img_4349 矢立地区へ入る。

 

Img_4353 矢立茶屋 【ル-ト地図】の②

 

Img_4352 「やきもち」と抹茶で一休み。

 

Img_4354矢立茶屋の向いに60町石

手前の石段上に砂捏地蔵堂

 

Img_4356 砂捏(すなこね)地蔵堂

 

Img_4355 説明板

 

Img_4360 砂捏地蔵尊

弘法大師の作とか。

 

Img_4361 砂捏地蔵堂から来た道を振り返る。

 

Img_4362 60町石のすぐ先で左に町石に入る。

 

Img_4372 見守地蔵(左・61町石と62町石の間)

小さいので気づかずかなり通り過ぎ、引き返してもなかなか見つからなかった。

 

Img_4371 愛らしい地蔵が道中の安全・無事を見守ってくれるか。ありがたや、ありがたや。

 

Img_4367 63町石

その先に欠けた町石

 

Img_4382 三里石(手前)・72町石

 

Img_4403 笠木峠 【ル-ト地図】の③

眺望はない。

 

Img_4415 左にゴルフ場を見ながら進む。

 

Img_4417 90町石

もう半分か、やっと半分か。

 

Img_4419 誰が入るかよ。

 

Img_4425 二里石・108町石が杉林の中に。

 

Img_4428 薄暗い杉林を行く。

 

Img_4429 神田(こうだ)地蔵堂

子安地蔵を祀り、旅人の休憩所にもなっていた。

 

Img_4431 応其池 《地図

応其上人が丹生都比売神社の御供田である神田の里のために築造した溜池と伝わる。今はゴルフ場の敷地内。

 

Img_4432 白蛇の岩(垂迹岩)

 

Img_4433 説明板

 

Img_4434 二つ鳥居 【ル-ト地図】の④

神仏習合の神社に多い両部鳥居というが、屋根は付いていない。

 

Img_4435 説明板

 

Img_4436 展望台から天野の里

 

Img_4438 古峠・124町石

 

Img_4439 落葉を踏みしめ進む、快適な道。

 

Img_4441 六本杉峠

丹生都比売神社へ下れるのだが遥拝のみ。

 

Img_4444 右に折り返すように下って行く。

 

Img_4445 「つらら」を見るのは久しぶりだ。

 

Img_4446 144町石・一里石

 

Img_4449 弘法大師像

 

Img_4455 紀ノ川が見え始める。

 

Img_4457 銭壺石

壺のような石かと思ってしまった。

 

Img_4456 説明板

 

すぐ先に小さな道標が立つ。

Img_4458 道標

「右慈尊院 左山崎道」で直進する。

 

158町石と159町石は安達泰盛二月騒動での犠牲者供養のために建立したものという。

Img_4462 風に雪が舞っている。

 

Img_4471 蛇行する紀ノ川

163町石前から

 

Img_4474 展望台へ

 

Img_4478 国城山方向だが霞んでいる。

 

Img_4481 風で雪が運ばれてくる。

 

Img_4484 新池橋を渡らず直進し、新池沿いを進む。

 

Img_4487 新池 《地図

 

Img_4490勝利寺

勝負事祈願で勝利するか。世の中そんな甘いものではない。

 

Img_4492 179町石(右)の前を上り、丹生官省府神社の境内に入る。

 

Img_4495丹生官省府神社 《地図

弘法大師が慈尊院を開いた時、紀ノ川河畔の宮の橋付近に地主神として丹生都比売明神、狩場明神を勧請したのがその始まりであると伝える。

 

Img_4494狩場明神と空海」出会いの図

 

正面の石段を慈尊院へ下る途中に最後の180町石が立つ。

Img_4499 180町石から慈尊院

弘法大師は讃岐からここへ移り住んだ母のために月に9度、高野山から訪れたと伝える。それがこの地「九度山」の由来とか。

 

Img_4502 慈尊院山門 【ル-ト地図】の⑤

 

九度山といえば真田幸村、真田十勇士だ。九度山駅に向かいながらその史跡を訪ねる。

Img_4512真田庵 《地図

 

Img_4522 右に伝真田の抜け穴 《地図

 

Img_4525 伝真田の抜け穴(真田古墳)

 

Img_4523 説明板

 

Img_4531 対面石 《地図

今では弘法大師と母君と対面した所というが、本来は大師が槇尾明神と対面した所だそうだ。

 

Img_4530 説明板

 

Img_4534 電柱には真田十勇士だが、駅周辺の商店街はシャッター通りになっていて寂しい。九度山駅に着いた時にちょうど電車が発車してしまった。40分の待ち時間だ。腹も空いてきたし「真田いこい茶屋」に行ってみたが、閉鎖したのかやっていない。駅に引き返す途中の「谷本万寿堂」で、串だんごをほおばりながら、店の主人と世間話だ。時間の経つのは早い。次の電車に乗り遅れそうになって、あわてて駆け足で駅に向かった。

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