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2012年4月21日 (土)

熊野古道(中辺路④ 熊瀬王子→熊野本宮大社)

2012年4月7日

紀伊田辺駅(JR紀勢本線)→小広峠バス停・・・番号道標41・・熊瀬川王子跡・・・一里塚跡・熊瀬坂・・・草鞋峠・・・女坂・・・番号道標43・・・通行禁止・迂回路・・・(岩神峠)・・・蛇形地蔵・・・迂回路終了地点・・・番号道標51・・・湯川王子跡・・・番号道標53・三越峠(約500m)・関所跡・・・音無川・番号道標58・・・赤木越え分岐・・・船玉神社・・・猪鼻王子跡・・・たっくん坂・・番号道標61・・・発心門王子跡・南無房宅跡・・・歯痛の地蔵・・・番号道標65・水呑王子跡・三里小学校三越分校跡・・・菊水井戸・・・一里坂・・・伏拝王子跡・和泉式部供養塔・・・番号道標71・・三軒茶屋跡・小辺路分岐点・九鬼ケ口関所跡・・・番号道標73・・・展望台・・・番号道標75・祓殿王子跡・・袖切坂・・熊野本宮大社・・・大斎原・・・熊野本宮バス停→紀伊田辺駅

 草鞋峠から女坂を下った所からは台風12号の被害で迂回路となる。北風に雪が舞う斜面を上って、古道の雰囲気の残る林間コースに入って下り、蛇形地蔵の先で本来の古道と合流し湯川王子跡へ。最後の三越峠を越えれば後は起伏はあるものの、本宮大社へは緩やかな道となる。
 ほとんど歩いている人には出会わなかった中辺路から本宮大社の大勢の参拝客の間に入ると違和感を覚え、無事に中辺路を歩き終えた感慨には浸れなかった。遅い昼飯の後、バスで紀伊田辺駅に戻った。明日は大辺路の続きだ。

 *参考:『和歌山県街道マップ(熊野古道 中辺路 18)』

  写真をクリックすると拡大します。

Img_5396 熊瀬川王子へ薄暗い道を上る。

Img_5398 熊瀬川王子跡

小広王子からは1kmもなく、同一の社とする説もある。

Img_5399 説明板

Img_5400 熊瀬坂を草鞋(わらじ)峠へ上る。

右に一里塚跡碑(和歌山から28里) 以前は一里塚の松の株が残っていたという。

Img_5403 草鞋峠は近い

この付近は蛭(ひる)が多く、蛭降峠といわれていて、手足を蛭が這い、頭の上からも降ってきたという。今はいないようだか、気持ちのいいものではなく、何となくムズムズした。

Img_5404 草鞋峠(592m)

Img_5405 説明板

Img_5406 女坂(めざか)の下りとなる。

女坂といってもつづら折れの急坂だ。坂と坂で夫婦坂と呼び、その間を取り持つのが仲人茶屋と、うまくできている。

Img_5408 番号道標43

林道に下って仲人茶屋跡から岩神王子への男坂の上りとなるのだが・・・・。           

Img_5411 台風12号の被害で通行禁止

仲人茶屋跡・男坂・岩神王子・岩神坂・おぎん地蔵一里塚跡(29里)は、パスすることになる。(番号道標44~50の間)

Img_5412 迂回路を行くことになる。

距離的には少し長くなるだけか。だが671m近くまで上ることになる。

Img_5414 迂回路も標識完備で安心だ。

Img_5415 沢を渡って新しい木の階段を上って行く。

Img_5420 北側斜面は風が強く寒い。

Img_5423 雪が舞って吹きつけてくる。

Img_5425 ちゃんと道は続いている。

Img_5428 古道の雰囲気があるがここも迂回路だ。

Img_5431 ここも古くからある道のようだ。

Img_5437 蛇形地蔵

ぜんそくに霊験あらたかとか。

Img_5440 説明板

幸い「ダル」という妖怪には取り憑かれなかったが、野球の「ダル」は大リーグで妖怪になれるだろうか?

Img_5438 蛇の鱗形が浮かぶの地蔵の後背。

Img_5441 迂回路の終点は近い。

Img_5443 ここが迂回路の終点だ。

Img_5445 番号道標51

前方に湯川一族の墓の標識。墓は沢を渡った所にあるのか?

Img_5447 湯川王子跡

近野神社に合祀。左に「湯川一族発祥の地碑」

Img_5449 説明板

Img_5452 三越(みこし)峠への上りだ。

Img_5459 峠は近い

Img_5461 三越峠関所跡(約500m)

Img_5473 音無川への長い下りとなる。

Img_5478 茶屋跡か?

Img_5480 荒れた感じの所を抜けて行く。

Img_5490 右へ下る。

Img_5491 歩きにくい石畳だ。

Img_5497 音無川沿いを行く。

Img_5500 三越峠へと向かう遍路姿とすれ違う。

Img_5504 赤木越え分岐(湯の峰温泉方向)はここを右折。

猪鼻王子、発心門王子は直進。湯の峰温泉は小栗判官を蘇生させた地とされている。

Img_5509 船玉神社 《地図

鎮座地を玉滝山といい、小さな玉滝・音無の滝があったという。滝は明治22年の大水害で埋まってしまったそうだ。並んでいる玉姫稲荷(写真右)は、船玉神と夫婦神という。

Img_5512 右へ猪鼻王子へ下る。

Img_5513 猪鼻王子跡

藤原定家は「今日の道は深山で樹木が多く、苔が枝に懸って藤枝のようだ。遠くから見ると春の柳に似ている」と書く。

Img_5515 説明板

Img_5518 右へ上り返して行く。

Img_5521 たっくん坂を上れば発心門王子だ。

坂名の由来は? 左に番号道標61

Img_5523 発心門が見えた。

Img_5527発心門王子跡 《地図

Img_5528 説明板

Img_5525 南無房宅跡

藤原定家が泊まった尼僧の庵跡。定家は柱に一首書きつけたが、後で聞くと庵主は落書きを厳禁していたということだった。

Img_5524 説明板

Img_5531 水呑王子跡へ

Img_5536 びっくりポイント

鳥獣よけの「ししおどし」のからくり人形で、後ろの水槽に水が溜まると、旗が上がりカラスも上を向いて歓迎してくれる(驚かしてか)のだが、今日はお休みのようだ。

Img_5539 ここにもおじさん人形が日向ぼっこだ。

Img_5546 車は通らない舗装道を行く。

Img_5548 「歯痛の地蔵さん」だが、割れている。

Img_5556 水呑王子跡

Img_5553 説明板

Img_5558 三里小学校三越分校跡

王子跡の分校も跡になってしまった。寂しいかぎりだ。

Img_5564 快適な林間コースを行く。

Img_5565 地蔵

「道休(禅定門)」と刻む。昨日の小判地蔵と同じく愛洲氏が建てたものだろう。

Img_5576 菊水井戸

Img_5584 三里富士(百前森山・782m)・果無山脈(後方)

NHKTV朝の連続ドラマ『ほんまもん』の撮影ポイントだそうだ。

Img_5586 説明板

Img_5587 一里坂を上って伏拝王子へ

ここから本宮大社までほぼ1里であることによる坂名という。一里塚があったのではないようだ。

Img_5595 伏拝王子跡 《地図

和泉式部供養塔(右)・笠塔婆(左)

Img_5596 説明板

Img_5589 大斎原(おおゆのはら・本宮大社の旧社地)方向

Img_5591 和泉式部歌碑

熊野詣の途中で、月のさわりに見舞われた和泉式部が嘆いて詠んだ歌。その夜、式部の夢に熊野権現が現われて、「もろともに 塵にまじはる 神なれば 月のさはりも なにかくるしき」と返歌して、参拝を許されたという伝承。阿弥陀如来による救済は男・女、浄・不浄、貴・賤、阿弥陀への信・不信を問わないとする時宗の無差別の思想によるもので、和泉式部を引合いに出して、時宗の教えを宣伝したともの考えられている。和泉式部の熊野詣は確認できていないようだ。

Img_5603 三軒茶屋跡へ出る。

Img_5607 小辺路分岐点・九鬼ケ口関所跡

いずれ高野山からの小辺路(左折)も歩くことになるか?

Img_5605 道標

「右 かうや 十九里半 左きみい寺三十一里半」で、高野山は遥かなりか。

Img_5611 展望台へ寄る。

Img_5617 大斎原の大鳥居が見える。

明治22年8月の水害時まで熊野本宮大社は熊野川・音無川・岩田川の3つの川の合流点にある「大斎原」と呼ばれる中洲にあった。

Img_5623 本宮町の街に下って熊野本宮大社へ

Img_5624 袖切坂を下る。

ここで転ぶと片袖をちぎって置いてこなけばならなかったという。本宮大社のゴール間近であせらないようにとの戒めの坂名。「ここで転ぶと3年以内に死ぬ」という三年坂と同じ発想だ。

Img_5627 祓殿(祓戸)王子跡

本宮大社直前の王子。

Img_5626 説明板

Img_5628 熊野本宮裏鳥居

Img_5629 八咫烏(やたがらす)ポスト

黄泉の国に配達されてしまうかも。

Img_5640 熊野本宮大社

「根の国、隠国(こもりく)、黄泉の国」熊野とは全く違う、まさに現世そのもので落胆、この明るさにはついて行けない。やっぱり熊野古道を歩いているうちが熊野を感じる時だ。

Img_5645 表参道

Img_5648 大斎原 《地図

旧本宮大社地

Img_5649 説明板

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