川越・児玉往還④
2012年9月29日
男衾駅(東武東上線)・・・(県道81号)・・・地光坂・常楽寺・大納言椿・・・荒川土手・赤浜の渡し跡・・・花園橋(荒川)・(深谷市)・・・馬坂・・・荒川の板石塔婆・薬師堂・・・(国道140号(彩甲斐街道))・・・富士塚・・・国道140号(秩父往還)・・・長善寺・・・花園郵便局・旧道・・諏訪神社①・・県道175号・・小前田№1踏切(秩父鉄道)・・・原宿交差点(鎌倉街道(上の道)合流地点)・道標・・・八幡神社・・常光寺・・・(寄居町)・・・道標・・・鎌倉街道踏切(JR八高線)・・・諏訪神社②・・・(美里町)・・・小栗川・・・普門寺・・・横関酒造・・天神橋(天神川)・・(国道254号)・・旧道・・・庚申塔・・・雷電神社・・浅間塚・・・道標・・・駒衣の石造物群・・・志戸川・・・曝井・・・ミカ神社参道・・・国道254号・・・広木の一里塚跡・(本庄市)・・・身馴川橋(小山川)・・・灯ろう坂・・・国道254号・・・龍體稲荷神社・子育地蔵堂・法養寺・・鎌倉街道上道・・・児玉駅(JR八高線)
【ル-ト地図】
荒川、小山川を渡り児玉の宿に入った。4日目にしてやっと名のある坂にも出会えた。次回は神流川を渡り上州の藤岡までの最後の道のりだ。
写真をクリックすると拡大します。
坂沿いの家並みは「横町」ともいわれるそうだが、左は常楽寺で今は家並みはない。
大久保家の敷地内の正面奥の説明板?の所だろう、多分。
「徳川家光の弟、大納言忠長が甲府から高崎に送られる途中、当家に泊まった。翌朝庭先の椿花の落ちるのを見て明日は我が身かと、ひと粒の涙を流したという」
右の花園橋を渡るのだが、かなり迂回しなければならない。
道の両側の石積みは荒川の洪水よけか。
長瀞周辺の石材(結晶片岩)を使っているそうだ。隣に小さな薬師堂がある。
この先で国道140号(彩甲斐街道)を渡る。
塚を覆う大木の方が見事だ。
国道140号(秩父往還)に合流する。 《地図》
合流地点に倒れた道標がある。
接地面に「右 ほん志やう ふかや」・「左 よりい 八まん山」とあるそうだが、確認しようがない。
小前田の宿に入る。
右の石造物の中に供養塔道標がある。
「右 大山 小川 川ごえ ちちぶ 左 くまがや」で、もとは上町の往還沿いにあったもの。
花園郵便局の前で北西に旧道に入る。
諏訪神社① 《地図》
『小前田屋台祭』
秩父鉄道の踏切を渡って行く。
ここで再び鎌倉街道(上の道)と合流地点する。
南西角の道標は北東角に移設されていた。
「右 川越 大山 小川」・「左 日光 妻沼 深谷 三里」
八幡神社 《地図》
参道前に鎌倉街道上道の案内板が立つ。
この先で再び寄居町に入る。
右端の道標(天保8年(1837))には「脇往還川越道用土邑」
隣の大黒天(文化元年(1804))の台座に「右深谷 左八幡山」
用土駅が近い。
美里町猪俣に入る。武蔵七党の猪俣党の本拠地だった。
杉並木の気分のいい参道。裏山は普門寺古墳群。
「天仁」の蔵元の先で、天神橋を渡り、旧道に入る。
やっぱり旧道はいいね、暑さは変わりないが。 《地図》
少し先に草に覆われた浅間塚がある。
正面に道標(明治以降のもの)と六道能化地蔵道標(延享2年(1745))
道標には「→駒衣古郡東児玉村ヲ経テ本庄駅(一二000米」
下部に「右 西 八幡山 北 本庄 左 東 江戸 南 十二天 秩父」
駒衣の石造物群 《地図》
庚申塔・馬頭観音・富士登山記念塔など
調布用の織布を洗いさらした井戸跡。
万葉集に歌われたとする「曝井」は茨城県水戸市にもある。
湧水は昭和45年の河川改修工事で水脈を断たれた。今は溜まり水か。
難しい漢字だ。「みか」とは酒造用の大きな甕(かめ)で、当社に神宝とされていたと思われる土師器の「みか」が4器保存されているそうだ。
酒飲みとしては参拝すべきだが、ここから遥拝でご容赦を。
国道254号に合流して進む。
榎の切り株が見つからず。
ここを左折して行くのが往還の道筋で、陣街道とも呼ばれる鎌倉街道上道とも重なっているのだが、今は小山川を対岸へ渡る橋はない。国道を直進して身馴川橋を渡る。
小山川土手を進み右折して、灯ろう坂を上り児玉宿へ。橋が架かっていたのはどのあたりか。
明治の中頃までは児玉八幡宿を知らせる石灯ろうが1基残っていたという。大正の初めまでは、河原から台地への相当な坂だったそうだ。今は昔の面影は消え失せてしまった。
龍體稲荷神社 《地図》
今日はここまでとし、龍體稲荷神社の脇から鎌倉街道上道を通り、児玉駅に向かった。
鎌倉街道上道 《地図》
住宅街の通りで、何の風情もない。
小川町方面行きは出発したばかりで1時間近くの待ち時間だ。高崎回りで新幹線で帰ろうかとも思ったが急ぐ旅でもなし、近くの食堂でビールとそばで一休みして小川町経由で東上線で帰った。
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