中街道①
2013年1月19日
近鉄奈良駅・・・(三条通り)・・延命地蔵堂・隼神社・・・竜田越奈良街道分岐地点・・・中街道踏切(JR桜井線)・・・京終橋(能登川)・・・大黒橋(岩井川)・・・県道754号・・・地蔵院川・・・(大和郡山市)・・・上三橋交差点・道標・中ツ道(県道51号)・・・地蔵祠・高橋(菩提仙川)・・・千束池・・・辻堂橋(楢川)・・・櫟本橋(高瀬川)・・・(西名阪自動車道)・・・業平姿見の井戸・地蔵寺・・・鉾立池・・・素盞鳴神社①・清照寺・・・素盞鳴神社②.・・・三十八神社・・・南六条交差点(国道24号)・・・嫁取橋碑・下ツ道・・・嫁取橋(珊瑚珠川)・・・菅田神社鳥居・・・(国道24号)・・・平端第六号踏切(近鉄天理線)・(天理市)・・・二階堂地蔵堂・・・菅田神社発祥地碑・北池・・・南池・・・地蔵堂・・・天神橋(大和川)・・・(田原本町)・・・唐古池・唐古・鍵遺跡・・・今里の浜(寺川)・・・杵築神社・正福寺・・・八尾大橋(寺川)・・安養寺・・・鏡作神社・・豊雛大明神・・・新町地区・竹村家・・道標・・田原本町役場・・平野氏陣屋跡・・田原本聖救主教会・・行幸橋(中川)・・背割下水・・浄照寺・・本誓寺・・津島神社・・楽田寺・・・多村道路元標・・・多池・・・(橿原市)・・・上品寺小池・稲荷神社・・・(国道24号)・・・大和八木駅(近鉄大阪線)
【ル-ト地図】
年末に上街道を歩いたら、中街道・下街道も歩きたくなった。ついでにそれらを東西に横切る横大路も歩くことにする。例年にない寒中の寒さを吹き飛ばして、今年の歩き初めとしよう。
上街道は古代の上ツ道を、中街道は(中ツ道ではなく)下ツ道を踏襲する。下街道は中街道のさらに西側を通る近世の道だ。
まずは中街道だ。奈良市→大和郡山市→天理市→田原本町→橿原市→明日香村→高取町→御所市→五條市で下街道と合流する。
近鉄奈良駅の中筋町交差点から南下し、三条通り(暗越奈良街道)を横切って行く。
写真をクリックすると拡大します。
鳥居の前に中街道の説明板がある。鎌倉時代の作という木造地蔵菩薩半跏像は奈良市指定文化財。
墨の製造販売の老舗。
竜田越奈良街道が西へ分岐して行く。【ル-ト地図】の2
上三橋交差点・道標 《地図》
ここで県道754号から離れ、左に県道51号の中ツ道の道筋に入る。
道標には「西 右 高野山 左 なら道」・「北 右 郡山 左すぐ帯解」・「南 右帯解 左郡山」
辻堂橋(楢川) 《地図》
地蔵の辻堂が立つ。ここから右斜めに南西方向に進むのが中街道の道筋だが、直進して業平姿見の井戸に寄る。
業平の邸跡ともいう上街道沿いの在原寺から高安の女の所へ通った「業平道」。
左横に、蕪村の「蟲泣くや河内通ひの小提灯」の句碑が建つ。
鉾立池の先で右折し中ツ道から離れ、西に向かう。
素盞鳴神社① 《地図》
右に素盞鳴命 (すさのおのみこと)
左に高龗命 (たかおかみのみこと)を祀る。
素盞鳴神社② 《地図》
南六条交差点(国道24号)を横切り、嫁取橋碑の手前を左折し、下ツ道に入る。
碑は立派だが。
面白い伝説のある橋だが、今はお粗末だ。川も珊瑚珠川と名だけはきれいだが・・・。
菅田神社鳥居 《地図》
近いのだがここから遥拝のみ。
横大路と中ツ道が交差するあたりにあった膳夫(かしわで)寺がここに移転し、堂が二階造りのようで二階堂と呼ばれた。それがここの地名にもなっている。
唐古・鍵遺跡 【ル-ト地図】の5
唐古池の向こうに復元楼閣
今里の浜(八尾大橋から)
寺川最上流の川船の港で、中街道が通り流通の重要地点だった。
今里橋のそばの土手にある。
杵築神社 《地図》
「蛇巻き」に使われた麦藁で作った蛇が木に巻きつけてある。
「木造阿弥陀如来立像」は国指定文化財?
鏡作神社へ曲がる所に「下ツ道と中街道」の説明板がある。
これは三角縁神獣鏡の外縁が欠けたもので中国製。
田原本町新町の家並み
右が竹村家
「保存対策」はまだなされていない。
道標(元治元年(1864)) 《地図》
正面は田原本町役場。その南側が平野氏陣屋跡だが遺構は残らず。
田原本は楽田寺(天平年間の創建と伝える)の門前町→教行寺(田原本の支配権をめぐって領主と争い江戸初期に箸尾に移転)の寺内町→田原本藩平野氏の陣屋町、寺川の水運による問屋町として発展した。
「すぐ 大峯山 よし野 かう野」
新しく復元されたものだろう。「すぐ」は「真っ直ぐ」という意味。
この山門は、伏見桃山城の城門を移築したものと伝える。
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「善女龍王図」
電柱の左脇。ここを右折して行く。
多地区は古事記の編纂者の太安万侶らをはじめとする古代氏族多氏の根拠地。中街道の西方に多神社がある。四柱の祭神のうち神八井耳命は多氏の祖とされる。
ここから国道24号を横切り、近鉄大阪線沿いに大和八木駅に向かった。
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