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2015年7月11日 (土)

二郷半領用水を歩く ①

2015年6月20日

野田市駅(東武野田線)・・・県道19号・・キッコーマン野田工場・・・野田町駅跡(県営軽便鉄道)・・・下妻街道交差地点・・須賀神社・・県道19号・・・香取神社・・・菅原神社天満宮・・・稲荷大明神・・野田橋(江戸川)・・(松伏町)・・旧二郷半領揚水機場跡あたり・新利根川碑・・・金野井用水路・・・内川橋・東埼玉テクノポリス入口交差点・・金野井分水工(円筒分水工)・元用水・中用水・新用水分岐・・二郷半領分水工・・二郷半領用水路着水槽・・・中川土手・・・(旭橋(中川))・・・(赤岩橋(中川))・・・稔橋(二郷半領用水)・・・栄橋・・・(中川の郷療育センター)・・・下八間排水路交差(伏越)地点・かち橋交差点・地蔵等祠・・・木売落交差地点(小左衛門前伏越)・・・川田橋(木売落)・・・木売落排水機場・・(中川)・・・川藤堰(二郷半領用水)・・・前新田橋・・・川野橋・・・鍋小路用水分岐・・・川野堰・・・川富橋・・・関橋・・・香取橋・・・下手橋・・・さくら橋・・・新道橋・・・歩道橋・・・一之橋・・・木売堰・・吉川美南地下道(JR武蔵野線)・・・木売公園・二郷半緑道・・・高富南橋・・・児童館ワンダーランド・・・高久南橋・・・高久大橋・・・中曽根橋・・・道庭橋・・・(県道67号)・(三郷市)・・・彦糸上沼橋・・・彦糸橋・・・十四街区バス停→新三郷駅(JR武蔵野線)

  寛永年間(1624~43)に開削された農業用水の二郷半領用水を歩く。 現在の主取水口は松伏町の古利根川沿いの二郷半領用水機場(平成15年から)だが、かつての取水口だった野田橋を渡った松伏町の江戸川右岸から吉川市、三郷市へと進み、三郷放水路を越え、第二大場川と合流した先で大場川と合流する閘門橋(猿又閘門)まで行く。

  【ル-ト地図】(14.6km(十四街区バス停まで))

  写真をクリックすると拡大します。

Img_9513キッコーマン野田工場

構内に『もの知りしょうゆ館』がある。周辺のキッコーマン関連の古い建造物等は『下妻街道②』に記載。

総武物流の所が明治44年に野田と柏の間に開通した千葉県営軽便鉄道の野田町駅跡。《地図

下町交差点で下妻街道(流山街道)と交差する。須賀神社のにこやかな猿田彦爺さん像を見てやっと思い出した。

Img_9528香取神社

Img_9531菅原神社天満宮

なんだがくどい名前だ。

野田橋手前の右側の稲荷大明神に寄って、江戸川を渡り千葉県野田市から埼玉県松伏町に入る。

Img_9537野田橋から上流方向 《地図

かつては右岸に二郷半領用水の取水口の江戸川樋管と二郷半領揚水機場があった。『利根川流域施設地図』の「農業用取水口」

Img_9261二郷半領用水路の取水口の変遷

①古利根川の松伏溜井→②庄内古川(旧中川)→③松伏溜井→④江戸川→⑤松伏溜井の二郷半領揚水機場(平成15年)と、下流の中川の二郷半領中川揚水機場。

Img_9711二郷半領の由来

14世紀の後半には、50戸以上の集落であった吉川郷と彦成郷(三郷市)の二郷と、その南にあった50戸に満たない集落の半郷を合わせて「二郷半領」と呼ぶようになった。もう一説(俗説)あり。

「郷」とは律令制の郷戸に由来する。二郷半領の由来を刻むという吉川市の定勝寺の銅鐘は埼玉県の指定文化財。定勝寺へは『東大場川・新田用水路を歩く』で訪れた。

Img_9542二郷半領用水路の跡。

Img_9544新利根川碑(河童石・左端)・庚申塔

Img_9543説明板

蛇行して江戸川に絡んでいるのが庄内古川で、改修されて真っ直ぐに古利根川につながって現在の中川になった。

Img_9547亀の形の台石(亀趺)

亀にも河童の顔にも見えないが。

Img_9548二郷半領用水路跡をたどる。《地図

この先で金野井用水路に突き当たる。

Img_9553金野井用水(下流方向・水路地図に古利根川(松伏溜井)からの二郷半領用水路が点線で表示してある。)

すぐ先は東埼玉テクノポリス入口交差点

Img_9566金野井円筒分水工  《地図

3支流(元・中・新用水)に水を公平に分配する円筒分水工。

Img_9560説明板

Img_9569元用水路 《地図

二郷半領用水と並行して南流して行く。

Img_9570中用水路・新用水路

Img_9556二郷半領用水分水工(正面) 《地図

金野井用水から続くように見える。

Img_9575二郷半領用水路着水槽

右から勢いよく水が流れ込む。現在の二郷半領揚水機場(松伏町大川戸の古利根川・『葛西用水を歩く⑤』に記載)から導水管で送水された水か? ここから直線距離で2.3km位はある。

Img_9578田んぼの下に導水管が埋まっているのか?

Img_9582東埼玉テクノポリスの駐車場の右側を二郷半領用水が流れる。

右から中川が近づく。

Img_9584駐車場の左側を流れる元用水

Img_9593二郷半領用水沿いは歩けなくなり、中川の土手を行く。 《地図

正面奥は旭橋

Img_9594元用水が左へ分かれて行く。

旭橋で土手下の一般道に下りる。

Img_9600田んぼの中の稲荷神社

Img_9605二郷半領用水は左へカーブして行く。 《地図

Img_9606草道がついていてほっとした。

Img_9608二郷半領用水沿いに出る。

この先で舗装道となる。

Img_9617中川の郷療育センター

Img_9618二郷半領用水を左から来る下八間排水路がくぐって(伏越)行く。

Img_9619左が二郷半領用水、右の白い柵の下が下八間排水路(上流方向) 《地図

Img_9621下八間排水路(上流方向)

Img_9623庚申塔(文化6年?)・地蔵・第六天塔

伏越地点の「かち橋交差点」の脇

Img_9629二郷半領用水(左)・下八間排水路(右)が併流する。《地図》(この地図標示は間違っている)

桜並木はさくら通りとなってJR武蔵野線あたりまで続く。

Img_9632下八間排水路は右に離れ木売排水機場へと向かう。《地図

Img_9638木売排水機場(正面)

その先が中川

下八間排水路が右に曲がる所で、木売落が二郷半領用水をくぐって行く。(小佐衛門前伏越)

Img_9634伏越手前の木売落(下流方向) 《地図

Img_9654伏越した木売落(右)・二郷半領用水の川藤堰(左)

Img_9649小左衛門前伏越の銘板石

右から「小左衛門前伏越」と刻まれている。左に竣工記念碑があるが磨滅していて読めず。

Img_9642木売落排水機場へ向かう木売落(川田橋から)

二郷半領用水と並行する木売落の流れもある。

Img_9659草に覆われて流れる木売落

左に二郷半領用水が流れている。さくら通りが続いている。

Img_9662鍋小路用水路が分岐して行く。(正面中央) 《地図

下妻街道の道筋だ。

Img_9669木売落に残る木の堰

Img_9672併流する二郷半領用水・木売落

Img_9690やっと水面が見えてきた木売落

Img_9692木売落はゴミ除去柵の所から暗渠となる。

ここはまだ木売地区ではないから終点ではないと思うのだが。柵の向うで二郷半領用水と合流しているのか?

Img_9695二郷半領用水のみの流れになる。 《地図

Img_9697左岸から勢いよく水を流し落としている。

この水はどこから来るのか? すぐそばに揚水機場のような施設があるが、何の標示もなかった。暗渠となった木売落の水を汲み上げて流しているのだろうか?

Img_9700木売堰(正面)

その先でJR武蔵野線をくぐって行く。ちょうど貨物線が通って行く。

左に県道に迂回して吉川南地下道をくぐる。

Img_9702吉川美南地下道  《地図

県道67号(葛飾松伏吉川線)が延長開通して、まだ3年4か月と新しい。武蔵野線にも吉川美南駅が新設された。

Img_9705武蔵野線の南側から上流方向

左は木売公園、二郷半緑道を進む。

Img_9709高富南橋から下流方向

正面奥は児童館ワンダーランド で、プラネタリウムもある。 《地図

Img_9723県道67号を横切って三郷市に入る。

Img_9725新旧の二郷半領用水沿いを進む。

どちら側も遊歩道で、ここも桜並木だ。彦糸橋まで行き、十四街区バス停から新三郷駅に向かった。

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