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2015年11月11日 (水)

中川両岸新六阿弥陀を巡る(右岸)

2015年11月7日

新三郷駅(JR武蔵野線)・・・二郷半領用水・・・三郷団地入口交差点・県道29号(草加流山線)・・・香取神社・・・吉川警察署・・・八条橋(中川・八條の渡し跡)・・(八潮市)・八条橋西詰交差点・下妻街道・・・馬頭観音・・・阿弥陀堂(清勝院)・・・八条橋西詰交差点・・・大経寺・・・(東京外環道)・・・八潮排水機場・綾瀬川放水路・八潮水門・・・上久伊豆神社・・・医薬寺・・・下久伊豆神社・・・宝幢寺・・・氷川神社・・・(共和橋)・・・木曽根排水機場・・中川やしおフラワーパーク・・・本泉寺・・・西蓮寺・・・(つくばエクスプレス)・・・普門寺・・・専称寺・・・伊勢野天満宮・・・島内排水機場・・・垳川(がけがわ)・・・常然寺(第五番)・・・垳稲荷神社・・・八潮駅(つくばエクスプレス)

 中川両岸の各村で阿弥陀講を組織し、春秋の彼岸の中日の翌日に巡拝したそうだ。右岸の六ヵ寺は八潮市にあり、春の巡拝順路は北から南へ、阿弥陀堂(入谷)→大経寺(和耕)→宝憧寺(鶴ヶ曽根)→西蓮寺(下二丁目)→専称寺(南川崎)→常然寺(垳)で、左岸の三郷の香岩寺の僧が先達となって巡ったという。(秋はこの逆コース)
 左岸(東岸)の三郷市の「木おさめ霊場」の西善院の阿弥陀如来像の説明板によれば、中川両岸新六阿弥陀詣りは、明治41年から始まったそうだ。

 今回は右岸の六ヵ寺を春の巡拝と同じく北から南へ巡る。阿弥陀堂、大経寺、宝憧寺は下妻街道沿いにあり、常然寺は垳川(がけがわ)を歩いた時に訪れているので気分的には楽な道のりだ。
 左岸の六ヵ寺は吉川市と三郷市の吉川道沿いにある。

 参考:『八潮市史(民俗編)』・『江戸六阿弥陀』・『新六阿弥陀(越谷市)』

  【ル-ト地図

  写真をクリックすると拡大します。

Img_4819阿弥陀堂(清勝院) 《地図

六阿弥陀を示す標石などは見当たらず。

ここから下妻街道を南に向かう。

Img_4848大経寺山門と大イチョウ 《地図

円空作の「木造千手観音立像

八潮の昔話『阿弥陀様と朱印状

中川の土手道を行き、東京外環道をくぐる。

Img_4852正面は綾瀬川放水路の八潮水門

Img_4858綾瀬川放水路八潮排水機場(右) 《地図

Img_4870宝憧寺地図

本尊は阿弥陀如来像ではないが。

Img_4869大師堂

天保12年(1841)創建の六角堂で、堂内に天保期の大師像を安置する。

Img_4867説明板

本尊を不動明王としている。『新編武蔵風土記稿』による宝幢寺の縁起では、本尊は正観音像のようだが。
「寺の西側を下妻道が走り・・・」とある。

中川沿いの車道に出る。

Img_4877小さな野仏が河川敷の草むらにひっそりと。

氷川神社の先で下妻街道から分かれ直進し、共和橋をくぐって行く。

Img_4885八潮の夫婦しだれ桜

ここは中川やしおフラワーパークの一画だ。

Img_4892西蓮寺 《地図

猫側の門前に「南無阿弥陀仏」の六字名号塔(慶応3年(1867))が立つ。

Img_4903専称寺 《地図

Img_4906_4弥陀庚申塔

Img_4904説明板

伊勢野天満宮に寄り、中川の土手沿いの車道に出て潮止橋を過ぎ、垳川に向かう。

Img_4919常然寺(五番) 《地図

六字名号塔の左に小さな「両岸六阿弥陀」標石がある。

Img_4920「両岸 第五番 新六阿弥陀」

左岸の六ヵ寺の巡拝を終え、垳稲荷神社から八潮駅に向かった。

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コメント

 三郷市の両岸新六阿弥陀を巡って来ました。
 密乗院門脇左に「両岸 新六阿弥陀 第五番」の古い標石、
 西善院に「両岸 新六阿弥陀 木〇〇〇」の古い標石(昭和6年? 花和田講の建立)と、阿弥陀如来像の新しい説明板がありました。(本堂の額はうっかり見落としました)
 香岩寺の門前左に「両岸 新六阿弥陀 第四番」の古い標石(昭和9年 両岸講の建立)と、門前右に「中川両岸 新六阿弥陀霊場札所 西岸 第四番」(昭和59年秋 彼岸の建立)の新しい標石がありました。確かに「西岸」と刻まれていました。
 いずれ整理して、『吉川道を歩く』に追加して記載するつもりです。

投稿: m様へ(坂道散歩) | 2015年12月15日 (火) 14:59

私見ですが、香岩寺は中川が大きく蛇行しているところにあります。現在の中川は人為的に掘って河川改修を行っているので明治の時代旧中川もう少し三郷よりを流れていて現在の香岩寺が西岸(右岸)側にあったと思われます。それで門前の標石(新)に右岸第四番霊場と彫られています。 (旧)は左右岸は判読できません。西岸は浄土宗 東岸は真言宗豊山派が多いようです。

訂正 蜜乗寺→密乗寺  迎○寺→迎摂寺

投稿: m | 2015年12月14日 (月) 21:48

 再度、詳細な資料をありがとうございます。
新・旧の講参りの両岸六阿弥陀があるのですね。
 香岩寺は左岸(東岸)の三郷市にありますが、右岸の八潮市にもあるのでしょうか?
 
            坂道散歩

投稿: m様へ(坂道散歩) | 2015年12月14日 (月) 07:57

八潮市立八條図書館 八潮民俗資料Ⅲ
197.8ページに
西岸 ①常然寺 ②專称寺 ③西蓮寺 木あまり 来迎寺 ④宝幢寺 ⑤立正寺 ⑥大経寺 阿弥陀堂 で講参りをすると書かれています。

投稿: m | 2015年12月13日 (日) 20:57

東岸(左岸)新 ①宋眼寺 ②円明院 ③玉蔵院
④迎○院 ⑤円能寺 ⑥蜜乗寺 木おさめ西善院
旧 ①安養院 ②円明院 ③玉蔵院 ④迎○院
⑤蜜乗院 ⑥宋眼寺 木あまり最善院(観音寺)木おさめ円能寺
西岸(右岸)新 ①大経寺 ②西蓮寺 ③專称寺 ④香岩寺 ⑤常然寺 ⑥来迎寺 木おさめ宝幢寺 番外阿弥陀堂  
旧 ①から⑤同じ ⑥立正寺 木あまり来迎寺木おさめ番外 宝幢寺 阿弥陀堂 
香岩寺は右岸で寺門の石に彫れたとおりでした。
西善院の住職様が本堂の講長の寄贈の額で説明してくれました。 郷土資料館のお宝展に額を近々出展してくれます。

 

投稿: m | 2015年12月13日 (日) 19:35

東岸の寺がわかり、新旧の講がありました。
西善院の本堂に掲額してあることがわかりました。

投稿: m | 2015年12月13日 (日) 19:09

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